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新コスモス、山善と共同で「もっと早く、⽕災を⾒つける。」プロジェクト

 新コスモス電機(株)は(株)山善と共同で、一酸化炭素検知機能付き火災警報器を普及させ、火災による死者数を減らすための活動を実施する「もっと早く、火災を見つける。」プロジェクトを2023年8月1日に発足する。

■プロジェクト発足の背景
 建物火災の死者数は、住宅用火災警報器の設置が義務化された(※1)2011年には1,339人、その後微減傾向にあったものの2016年以降は横ばいとなっており、2021年も依然として1,165人の方が命を落としている。その原因の一つとして考えられるのが、建物火災の死因の約4割を「一酸化炭中毒・窒息」が占めているという点である。一酸化炭素は、無色無臭で人の五感では気づくことができない上、少量でも吸い続けると人体に影響を及ぼし、最悪の場合死に至る大変危険なガスだが、その危険性への理解は進んでいない。

 同社は、2008年に一酸化炭素検知機能付きの火災警報器を開発し、「ガス警報器の開発で培った一酸化炭素検知技術で、火災から一人でも多くの命を救いたい」という強い想いで営業活動を行ってきました。そのような中、山善が同社に共感し、2022年9月より最新機種であるPLUSCO(プラシオ)の取り扱いをスタートした。

 また、住宅用火災警報器の交換目安は10年であり、設置義務化から10年以上が経過した現在多くの火災警報器が交換のタイミングに差し掛かっている。これを機にPLUSCO(プラシオ)を拡販し、火災事故から多くの命を救うため両社の協力関係をより強めたいと考え、「もっと早く、火災を見つける。」プロジェクトを発足した。

■プロジェクトの目的
 本プロジェクトは、「火災による死者数を減らす」ことを目的に掲げている。そのために、一酸化炭素の危険性について多くの方に知って貰うとともに「一酸化炭素検知機能付き火災警報器 PLUSCO(プラシオ)」の認知度アップを図り、山善の販売ルートで一般市場に流通させ拡販に努める。

【具体的な活動内容】
●火災実験室「PLUSCO Lab.(プラシオラボ)」を活用し、布団くん焼火災実験等を通じて一酸化炭素の危険性を伝える
●SNS配信や展示会を通じて、一酸化炭素の危険性を伝えるとともに、PLUSCO(プラシオ)の認知度アップを図る
●家電量販店やホームセンター等での拡販を通じて、既設の住宅用火災警報器の交換および増設を促す

※1:改正消防法により、2006年から全ての新築住宅への設置が義務化。その後、猶予期間を経て2011年以降既存住宅へも全市町村で義務化

ニュースリリースサイト(new-cosmos):https://www.new-cosmos.co.jp/news/6673/

世界遺産「三池港」で光ファイバーセンサーを活用した予防防災ソリューションの実証実験

OKIは、世界遺産「三池港」において、文化遺産保護を目的に、光ファイバーセンサーを活用した予防防災ソリューションの実証実験を行った。本実証実験では、日本ドライケミカル(株)、三池港物流(株)、福岡県と福岡県大牟田市の協力のもと、三池港の閘門(注1)を動作させる機器に光ファイバーを敷設し、OKIの「異常温度リアルタイム監視ソリューション」を用いて、温度をリアルタイムに可視化できるかを検証した。実際に異常温度を早期発見し、火災の未然防止や機器不具合の検知に貢献できることを確認した。

明治41(1908)年に開港した三池港は、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産であり、現在も稼働する日本で唯一の閘門式ドックは、文化遺産としても重要な価値がある。こうした建造物の火災予防策としては、火災検知器を導入する例が多く見られますが、近年の国内外における文化遺産焼失の事例もふまえ、火災の発生を未然に検知・通知する、より確実な仕組みが求められている。

OKIは、光ファイバーセンサーを用いて対象物の温度をリアルタイムで監視し防災・減災に寄与する「異常温度リアルタイム監視ソリューション」を2019年に発表した。今回の実証実験ではこのソリューションを応用して、三池港の閘門を動作させる機器が設置されたポンプ室に温度計測用の光ファイバーを敷設し、OKIの光ファイバーセンサー「WX1033シリーズ」で計測・可視化することで、異常な温度上昇を素早く検知し、火災などの早期発見につなげることを目指した。「WX1033シリーズ」は、OKI独自の技術「SDH-BOTDR方式」を採用しており、ブリルアン散乱光(注2)のわずかな変化を周波数変位ではなく電気信号の位相シフトに変換して捉える独自アルゴリズムにより、広い測定範囲における温度・歪みのリアルタイムセンシングができる。また、1本の光ファイバーで建屋全体と各機器の温度を計測・監視できるため、施工しやすくメンテナンスフリーで、文化遺産にも景観を損ねず簡単に敷設することができる。

実証実験の概要
2023年2月~3月に、三池港の閘門を動作させる機器が設置されたポンプ室の建屋全体と、制御盤や変圧器などの機器類に光ファイバーを張り巡らせ、建屋全体と各機器の温度を計測・監視しリアルタイムに可視化できるか検証を行った。実験の結果、あらかじめ設定した温度超過時に管理者に通知が行われ、火災の未然防止につながることが確認できた。実証実験の現場として協力した三池港物流からも、文化遺産の管理に有効な成果が期待されるとのコメントを得ているとのこと。

OKIは今後、日本ドライケミカルとともに、本実証実験で蓄積した温度データをもとに温度と機器の不具合の関連性を分析し、三池港の閘門における温度計測・監視を2023年9月末まで継続することで、機器保全への活用についても検討を進めるという。

用語解説
注1:閘門(こうもん)
 船渠内の水位を干潮時でも8.5m以上に保つため、内港との間に設けられた施設であり、明治41(1908)年 三池港の開港当時から稼働している。

注2:ブリルアン散乱光
 光ファイバーに光パルスを入射したときに発生する後方散乱光の一つ。

ニュースリリースサイト(OKI):https://www.oki.com/jp/press/2023/07/z23026.html

「EPFCシンポジウム2023夏」開催のご案内 エッジプラットフォームコンソーシアム

「EPFCシンポジウム2023夏」開催のご案内
      一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアム
                     理事長  益 一哉
                    事務局長 齋藤 昇三

日頃より一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアム(EPFC)にご協力並びにご支援を頂きましてありがとうございます。
 (画像:公式ホームページ)
アフターコロナに向けて社会が動き出すとみられますが、ウクライナの問題等の地政学的なリスクの長期化も予想され、世界経済の見通しにはまだ不透明感が残ると思われます。
こうした中、私どもEPFCは内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「フィジカル空間デジタルデータ処理基盤)」が開発した誰でも簡単、短期間、安価に構築できるエッジプラットフォームを会員企業の皆様に展開して、IoT導入におけるコスト・パフォーマンスの課題を解消する活動をしております。
この活動のなか、年2回EPFCシンポジウムを開催してIoT関連の最新動向を皆様に提供しております。
今年も「EPFCシンポジウム2023夏」を下記要領で開催することにしました。
内容としては最近のIoT関連動向トピックスとして、お二人の方に基調講演をお願いしました。
また、エッジプラットフォームをより使って頂くために最近の開発進捗も含めてチュートリアルを開催します。
会員の皆様のご参加をお願い致します。尚、参加希望の方は下記参加申込書に記入の上、事務局( staff@epfc.jp)まで、メールで送付願います 。
また、Webで参加される皆様には銀行振り込みを確認した後、URLを送付させて頂きます。

 記
• 開催日  : 2023年8月25日(金) 13:00-17:00
• 場所   : 川崎ソリッドスクエアも西館 会議室2
• 開催方法 : リアルとWebによるハイブリット方式
• テーマ  :「最近のIoT関連動向・トピックス」と「エッジプラットフォームのチュートリアル」
• 参加費  : EPFC会員 1,000円、 非会員 3,000円 (会場支払いか銀行振り込み)
「プログラム」
1. 13:00-13:05 開会の挨拶
2. 13:05-13:50 基調講演(オンライン)
        高須 正和 様 (株) スイッチサイエンス Global Business Development
        「「デジタル」の力を工場や飲食店などに
          オープンでインテリジェントなハードウェアを生み出す深圳のサプライチェーン」
3. 13:50-15:10 EPFCが提供するオープンなIoTプラットフォーム「エッジプラットフォーム」の使い方
        会場で、実際に実機を使ってのエッジプラットフォームのデモを行います。いくつかの
        ユースケースを想定し、エッジプラットフォームのメリットをご説明します。
4. 15:10-15:20 休憩
5. 15:20-16:00 SIPフィジカル成果と発展 「ハンドリングのためのセンサ/IoT/ロボット」(オンライン)
        川村 貞夫 教授 立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構
6. 16:00-16:45 基調講演(リアル)
        菅原のびすけ 様 プロトアウトスタジオ: プロデューサー
        「プロトタイピング専門スクールとIoTコミュニティの重要性について」
7. 16:45-17:00  ラップアップ

※以下申込用テキストにご利用下さい。

————「EPFCシンポジウム2023夏」参加申し込み——————–
会社・団体名 :
部署・ご役職 :
ご氏名 :
連絡先(メールアドレス):
会員確認 : EPFC会員 ・ 非会員 (どちらかを消して下さい)
参加方法 :  会場 ・ Web (どちらかを消して下さい)
会費市払い方法 :  会場支払い ・ 銀行振り込み (どちらかを消して下さい)
銀行振り込みの方は別途振込先を連絡させて頂きます。
—————————————————————–

【一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアム事務局】
神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア東館10階
株式会社デバイス&システム・プラットフォーム開発センター内
TEL: 044-201-9030 FAX:044-201-9031
E-Mail:staff@epfc.jp
URL:https://www.epfc.jp

ミサワホームと富士通、暮らしのパーソナライズ化やセキュアな空間に関する共同実験

 ミサワホーム(株)と富士通(株)は、持続可能な未来につながる暮らしの提案に向け、富士通が開発した常時認証技術による暮らしのパーソナライズ化や、家族や訪問者を見守る空間に関する検証を2023年6月から開始し、2024年1月まで実施する。
ミサワホームが2021年に建設したコンセプト住宅内に生体認証センサとカメラを設置し、これらを組み合わせて人と行動を常に認識する常時認証技術の実証を行う。また、同技術の活用によるパーソナライズ化された空間や、家族や訪問者を見守るセキュアな空間についても検証を実施する。
両社は本共同実験を通して、それぞれが持つ暮らしの知見と先進テクノロジーを掛け合わせることにより、より快適で安全な住まいの提案に生かすとともに、病院や介護施設、オフィスなど公共空間への活用も検討していくという。

【 共同実験の概要 】
1. 期間
2023年6月1日から2024年1月31日まで

2. 場所
「ミサワパーク東京」内、
コンセプト住宅「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」
同住宅はシェアオフィスとして貸し出すパブリックな空間と居住空間の併用住宅で検証場所は1階シェアオフィス

3. 検証内容
1) 常時認証技術の実証:意匠性を考慮したカメラの台数・配置での個人特定精度の高さ
2) パーソナライズ化された空間の検証:動作検知との連携による快適性、コミュニティの誘発性
3) セキュアな空間の検証:生体認証せずに入ってきた来場者や、転倒した来場者などの異常検知

ミサワホームと富士通の従業員や取引先など、一部関係者がシェアオフィスを使用する際に入口の専用機器で生体認証登録と自身の好みなど自身に関する情報を登録する。シェアオフィス内に設置された生体認証センサとカメラで常時認証を行い、照明機器やスピーカー、モニターなどの住宅機器と連動して、来場者の好む音楽を流すなどパーソナライズ化された住環境の価値を検証する。(注)

両社は、今後、暮らしの設備と連携することにより、転倒事故のリアルタイムな通知など、セキュアな空間の構築や、暮らしに寄り添ったパーソナライズ化された新しい住まいの実現を目指す。

(注):モデル住宅退出時に、生体認証、アンケートで回答した趣味嗜好などの個人情報は削除される。エリア内での移動に関する映像データは、個人と紐づかない状態で厳重に管理して検証に活用し、実証実験終了後に削除。個人情報の取り扱いに関しては、来場者に、体験エリア入り口のサイネージ、および、顔認証登録アプリの説明文を通じてアナウンスし、合意の上で入場して貰う。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000093942.html

【 インタラクティブ プレーヤー 】カメラ センサ PC 一体型プロジェクター(防水)

ヴィーナスレーザー(株)は、 7月24日(月)よりインタラクティブ コンテンツが手軽に再生可能な【インタラクティブ プレーヤー】の販売を開始する。

製品紹介:
インタラクティブ コンテンツが手軽に再生【インタラクティブ プレーヤー】
3800ルーメンの高輝度プロジェクターとインタラクティブ機能に必要なカメラ・赤外線センサそしてPCを一体化。しかもIP65の防水機能で屋外でも使用可能。
約30種類のインタラクティブ コンテンツもリモコンで簡単に呼び出しが可能。
プロジェクター投射面に、人の動きを感知するセンタを搭載従来のセンサ PC プロジェクターの設定や設営の煩雑さが無い。

内蔵コンテンツサンプル映像
約50種類のコンテンツを内蔵、タイマー機能により任意の時間でコンテンツの切り替えが可能。
(オリジナルの企業ロゴやイメージデータを使用したカスタムコンテンツも別途制作可能)

天井から床面に投射することで、歩くと足跡に合わせてコンテンツが広がる。
マッピング機能や複数台の連携、簡易ブレンディングなど搭載。
長い廊下や屋外の遊歩道などにも使える。
マルチポイントのセンサにより複数の人が歩いても、その人数分のコンテンツが再生される。

最大の特徴は、IP65の防水プロジェクターなので、屋外での設置も可能。
従来のシステムでは難しいかった屋外のインタラクティブもローコストに行える。

レーザー演出 イルミネーションコンテンツ ライティングショーなど同社で注文を受けられる。
従来4-500万円程度のコストがかかっていいたインタラクティブコンテンツが、驚く価格で可能になった。しかも屋外でも設置可能 すぐに楽しめるコンテンツも30種類上搭載。

【製品仕様】
プロジェクター部:3800lm
電源:AC100V 50-60Hz
付属品:リモコン 電源ケーブル
型番:VL-IP01

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000056112.html

農機自動操舵システムFJDynamicsの最新モデル FJD AT2

(株)FAGでは、使用しているトラクターや田植え機などの農機に取り付けて、農作業を効率化・省力化するFJDynamics(エフジェイダイナミクス、以下FJD)社の新製品「FJD AT2(エイティーツー) 農機自動操作システム、以下AT2」の国内販売を開始した。
税別90万円+取付費用のみでメーカーやサイズ、年式を問わず、どんなトラクターや農機に後付けが可能。ホイールトラクターはもちろん、フルクローラーやハーフクローラートラクター、田植え機、ブームスプレーヤー、コンバイン、各種移植機といった様々な農業機械にも対応する。従来モデル同様に低価格高性能な上、Uターン機能などの機能拡張ソフトウェアは全て無償提供されるため、導入後にランニングコストが掛かることがなく、FJD農機自動操舵システムを複数台導入し満足しているユーザーが次々と生まれているとのこと。

●FJD農機自動操作システムの国内外での販売実績
2019年11月より販売スタートしたFJD農機自動操作システムは、僅か3年半の期間で世界120カ国以上にて販売体制を確立し、累計10万台超を販売。近年では世界でもっとも販売実績のある「農機自動操舵システム」メーカーとして事業を拡大。今年度より先行してAT2の販売をスタートした海外市場では、約半年間で3万台超を販売している。国内では、FAGが総代理店として2020年11月より従来モデルのAT1を販売開始、2年半の期間で約2,500台を販売している。

●FJD AT2 農機自動操舵システムの特徴
[メーカーやサイズ問わずどんなトラクターや農機でも取付OK]
ホイールトラクターはもちろん、フルクローラーやハーフクローラートラクターにも多くの取付実績があり、トラクターのほか、田植え機、ブームスプレーヤー、コンバイン、各種移植機といった様々な農機への取付も問題ない。
※従来製品のFJD AT1ではトラクター用と田植機用の2種類を展開していたのに対し、新製品のAT2は1種類のみですべての農機に取付けする事が出来る。

[AT2の製品構成]
AT2は基本的に3つのパーツで構成されている。
 1. タッチパネルモニター式コントローラー(Control Terminal)
 2. 電動モーター付きハンドル(Electric Steerling Wheel)
 3. IMU内蔵GNSSアンテナ(GNSS Receiver)
また、基本構成のほか、用途に応じて別売りオプションパーツを展開している。
 1.ホール型角度センサー(Angle Sensor)
  時速0.3キロ以下の超低速での作業を必要とする農機へ取付可能
 2.モニターカメラ
  モニター上にワイプ画面で写し出す事が可能
 3. 物理/ブルートゥースボタン
  タッチパネル以外での操作も可能
[タッチパネルモニター式コントローラー(Control Terminal)の機能が大幅UP]
 1. 従来製品のAT1に比べ、画面専有面積が46%大きくなりコンパクトに。さらに30%の軽量化
 2. UIが改善され、メニューがアイコン化され見やすくなり、頻繁に利用するメニューへのアクセス性UP
 3. モニターの立ち上がりスピードが改善
 4. ブルートゥースRTKモジュールが内蔵 ※ホクレンRTKサービスへ直接接続が可能(Paraniの購入不要)
[ソフトウェアによる操作機能もどんどん拡充]
 1. 従来製品のAT1でも利用可能な隣接ターン(AUX-Turn)やUターン
 2. 今回新設した機能として「曲線の平行移動」や「タスク中でもパラメータ設定」に対応
 3. 今後の追加機能として「曲線ベースラインの拡張(現在の位置まで平行移動)」機能などを予定
[ハンドルは2種類]
従来製品のAT1と同サイズ(直径370mm)のハンドルのほか、ひと回り大きなサイズ(直径410mm)
の純正ハンドルも追加された。
[接続方法]
AT2では、「RTK-GNSS」ならび下記のような「ネットワーク型RTK-GNSS(VRS方式)」への接続が必須。
 ・FAGネットワークRTK基地局(当社で基地局を販売)
 ・センチメートル級測位サービス ichimill(イチミル)
 ・docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス
 ・ホクレンRTKシステム
※ネットワーク型RTK方式による高精度GNSS測位補正データ配信でも利用可能
 (日本テラサット、ジェノバ、日本GPSデータサービス)
 その他、必ずインターネット接続環境が必要。(simカードもしくはテザリング)
[isobus連携]
今後は農機メーカーとのisobus連携を準備中。ヨーロッパの農機メーカーとは既に連携済みで、メーカー独自の仕様と連携を図った実績も多数ある。

ニュースリリースサイト:ttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000053999.html

汗に含まれる乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサ

[研究の要旨とポイント]
●人の汗に含まれる乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発。
●測定誤差の原因となる気泡をトラップする機構をマイクロ流体デバイス内に設けることで、測定への影響を抑えることに成功。
●従来よりも安定的に乳酸濃度を測定することができるので、長時間のトレーニングやコンディション管理に有用なウェアラブルデバイスとしての応用が期待される。

[研究の概要]
東京理科大学創域理工学部先端化学科の四反田功准教授、同大学工学部機械工学科の元祐昌廣教授、同大学薬学部薬学科の鈴木立紀准教授、同大学教養教育研究院野田キャンパス教養部の柳田信也教授、向本敬洋准教授らの研究グループは、マイクロ流路内に侵入した気泡をトラップし、汗中の乳酸濃度を長時間安定的にモニタリングできるバイオセンサの開発に成功した。

汗や血液に含まれる乳酸は、運動やトレーニングの指標となることが知られている。従来、汗に含まれる乳酸を簡便に測定できるウェアラブルデバイスがいくつか報告されているが、使用中に流路内に気泡が侵入して電極部分に接触することで、センサ応答が不安定になるという課題があった。そこで本研究グループは、人の肌に優しく長時間安定して汗中の乳酸濃度をモニタリングできるウェアラブルデバイスの実現を目指して、研究開発を行ってきた。

本研究では、汗が通過するマイクロ流路内に気泡をトラップするリザーバーを導入した。このデバイス設計により、気泡がセンサ内に侵入しても電極部分への接触が抑制され、長時間連続して乳酸濃度を測定することが可能となった。実際に、今回開発したセンサを人の身体に装着した実験を行ったところ、乳酸値の連続的なモニタリングが可能となった。本研究成果をさらに発展させることにより、スポーツ選手のトレーニング、患者のリハビリテーションなどの場面で長時間、快適に使用できるウェアラブルデバイスとしての応用が期待される。

本研究の成果は、2023年5月22日に国際学術誌「ACS Sensors」にオンライン掲載された。

ニュースリリースサイト(tus.ac):https://www.tus.ac.jp/today/archive/20230718_7325.html

カメラと同等の視野角、マルチゾーン対応FlightSense™ToF測距センサ

STマイクロエレクトロニクスは、マルチゾーン対応FlightSense™ ToF(Time-of-Flight)測距センサ「VL53L7CX」を発表した。
同製品は、前世代よりも33%拡大した90°の視野角を特徴としている。ホーム・オートメーションや、生活家電、コンピュータ、ロボット、さらに店舗や工場で使用されるスマート機器などにおいて、リアルな状況認識機能を提供するという。

今回発表された「VL53L7CX」をはじめとするToF測距センサは、状況認識用に使われることもあるカメラ・センサとは異なり、画像を取得しないため、ユーザのプライバシーを完全に保護することができる。VL53L7CXは、90°(直角)というきわめて広い視野角を備えており、周辺の検出に優れ、カメラとほぼ同等の視野角が得られる。これにより、人物検知機能やシステム起動(ディスプレイ起動、オーブンやコーヒー・マシンといった生活家電の電源オンなど)の性能が向上する。

STのマルチゾーン対応FlightSense ToF測距センサは、3Dシーン・マッピングや、マルチゾーンにおける複数対象物の同時測距など、強力な機能を備えている。マルチゾーン機能とモーション検知は、人物検出および追跡、背後からののぞき見警告、乗員検知などの占有検知、倉庫 / 駐車場管理などのアプリケーションに最適。

また、ごみ箱の充填状態をトラッキングするスマート廃棄物管理といったアプリケーションや、ロボットの各種機能(フロア・センシング、段差の予知、障害物回避、小型物体の検出)の性能向上にも貢献する。プロジェクタの台形補正や、STGesture™ソフトウェア・パックを利用したジェスチャ認識における手の追跡範囲拡大なども可能である。

VL53L7CXは現在量産中で、小型のLGA16光デバイス・パッケージ(6.4 x 3.0 x 1.6mm)で提供される。試作用製品の単価は約3.60ドル。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001322.000001337.html

SUCSが要求される背景と狙い(2)

小林 彬(こばやし あきら)
東京工業大学名誉教授
一般社団法人次世代センサ協議会会長
小林 彬

4.SUCSに関する5つの利点

 前項で触れたセンシングフレームワークの具体的な構成方法の詳細については本特集の他の解説において説明されるが、基本は、冒頭で述べたように、4つのユニットの組合せ連結によるものであり、次のような利点を持つと考えられる。(図5参照)
(注:4つのユニットを組合せ連結したものを、4両列車編成に見立てセンシングトレインと呼ぶ)

図5 SUCSが齎す5つの利点
図5 SUCSが齎す5つの利点
  1. ① 各ユニットについて、種々ラインアップが揃うことが前提であるが、センシング系は、目的に対応して、それぞれのユニットから適当なものを選択し、それら組合せの連結(USB接続に類似するコネクター《SUCSコネクタ》を利用する)により構成できるので実現は極めて容易である。
  2. ② 故障等により、修理・修繕の必要が生じた場合は、該当ユニットの交換のみで対応できるので保守が容易である。
  3. ③ 時間の経過や、ユーザーの意向により機能・性能につき改良の必要が生じた場合には、該当箇所につき進化したユニットに変更すればよく、ヴァージョンアップ等進化に即応することが可能である。
  4. ④ センシング系の実現には、一般に多様な方式が想定でき、その中でどれが適切であるのかは実践によって決められるものである。SUCSにおいては、組合せ連結の多様性により、試行錯誤を円滑に短時間で行うことができるので、最適なセンシング系を合理的に選択することが可能である。
  5. ⑤ ユーザーからの新センシング系ニーズに対して、短い開発期間で対応できることは重要であり、SUCSであれば、確実に開発期間を短縮することが可能である。

 SUCS CSはSUCS 1.0として、現在SoTとIoTの連携強化つまりSIoTのガイドラインを整備中で、今後、SUCS 2.0においてAIまで含めた連携に基づく高度化された新センシングシステムの構築を目指そうとしている。

5.新分野への展開とセンシング技術が拓く生産性向上2.0

 嘗て、センシング技術のプロセス産業や自動車産業への導入は、システムの機器計測化、機械化、自動化を支援し、製造業分野における製造工程の生産性向上に大きく寄与した。
 これに対し、今後、センシング技術未開の分野への展開が社会にどのような影響を及ぼすのか最後に考えてみたい。
 センシング技術未開の分野は種々あるが、例として行政を始めとするサービス業分野を想定して見たい。DX化が指摘されているように、この分野、人による作業が中心で、作業の中身は、状況の判断及びそれに続く意思決定であり、それに対応するサービスを提供することの繰返し・連鎖になっている。
 そのような場合、結果として、迅速、的確、それでいて見落としのない作業が要望される訳だが、これに資するためには、的確な状況モニタリングとデータ全体を総括した客観的な評価指標の提示が必要となる。このことは、堤防決壊時の避難誘導指示等を想定して見れば容易に分かることである。この種の作業の品質向上を図ることは、言い換えると結果として:

的確なモニタリングデータの提示に基づく
《人間作業におけるリードタイムの短縮》

ということに要約される。
 このように見てくると、センシング系は作業者の思考パターン等を考慮しつつ、「気付き・見守り」の側面からも支援する、知的センシングの性格を帯びることになり、システムの知能化が必須となる。(図6参照)

図6 生産性向上2.0を齎すセンシング系
図6 生産性向上2.0を齎すセンシング系

 上述の点を、オートメーション化に対比して考えると、支援対象が製造工程から意思決定者へと大きく変わっており、振り返って、嘗てが、生産性向上1.0の時代とすれば、今正に生産性向上2.0の時代を迎えようとしていると言える。

おわりに

 以上、特集号「新しいセンシングフレームワーク『SUCS』とは何か」に関し、《SUCSが要求される背景と狙い》について解説した。膨大な市場を開拓し、客観的で的確な情報を提供することにより社会を変え、新たな生産性向上が図られるものと考えている。
 なお、SUCS CSへの入会案内のURLは https://www.jisedaisensor.org/sucs/#member
であり、多数の方々の積極的参加を期待するものである。

【著者紹介】
小林 彬(こばやし あきら)
東京工業大学 大学院理工学研究科 機械制御システム専攻 教授
東京工業大学 名誉教授
次世代センサ協議会 会長

■略歴
昭和44年03月 東工大理工学研究科博士課程修了(制御工学専攻)、工学博士
昭和44年04月 東工大工学部 助手 (1969.04)
昭和50年08月 東工大工学部 助教授 (1975.08)
昭和62年12月 東工大工学部 制御工学科 教授 (1987.12)
平成5年4月  東工大工学部 制御システム工学科 教授 (1993.4.)
平成6年4月  東工大総合情報処理センター教育・研究専門委員会委員
平成12年4月 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械制御システム専攻
平成13年4月~平成15年3月
東京工業大学 保険管理センター所長
平成17年03月 東京工業大学 大学院理工学研究科 定年退職 東京工業大学名誉教授
平成17年04月 大学評価学位授与機構客員教授
平成17年04月 帝京平成大学現代ライフ学部教授
平成22年04月 帝京平成大学現代健康メディカル学部教授
平成24年03月 帝京平成大学定年退職

■賞罰
昭和48年08月 計測自動制御学会学術論文賞受賞
昭和55年08月 計測自動制御学会学術論文賞受賞
昭和61年07月 計測自動制御学会学術論文賞受賞
平成5年5月 日本ファジィ学会;著述賞。「あいまいとファジィ」
電気学会編、オーム社発行(1991)
平成4年10月 (社)日本産業用ロボット工業会;工業会活動功労者賞
平成8年07月 計測自動制御学会フェロー受称
平成17年08月 計測自動制御学会学術論文賞受賞
平成15年10月 東京都科学技術振興功労者賞
平成23年10月 経済産業省産業技術環境局長

SUCS センシングトレインの標準化(2)

4.データマップによるプログラムレス化

 近年ノーコード、ローコードにより、プログラム作成のハードルは低くなっているが、プログラミングの考え方のスキルと穴埋め問題的なプログラムの作成は必要であり、依然としてセンシングシステムを作り上げるためのハードルは残されている。SUCSでは、そのハードルを無くしプログラミングが不要でIoTセンシングシステムの構築と計測データの可視化ができるものとなっている。

古川 洋之(ふるかわ ひろゆき)
アズビル株式会社
技術開発本部基幹技術部
古川 洋之
図4 プログラムレス
図4 プログラムレス

 図4に示す様にスマートフォンのQRコードの読み取り機能などを使って各ユニットの認可番号をクラウドに送ることでクラウドにメタデータが展開され2項で示したAD変換データの物理量変換と可視化が自動的に実行されスマートフォンなどで計測結果を確認することが可能となり、従来の計測システムより簡便にセンシングデータを利用することができる。
 また、SUCSではセンシングトレインを構築する際のプログラムレス化も実現している。表2に示すAD変換ユニットのデータマップの標準化を行うことで、通信ユニットからは所定のアドレスを読むことで標準化に対応した全てのAD変換ユニットのAD変換データなどの情報を得ることができる。SUCS1.0の規格ではセンサユニットは最大8chに対応したデータマップの構造となっている。なお、データマップには、センサユニットの接続数やデータ更新周期などのコンフィグレーションデータが用意されており、センシングトレインの起動時に通信ユニットからコンフィギュレーションデータを確認することで、設定作業なしでクラウドにセンシングデータの送信が可能となる。

プログラムレス化により専門的な知識が無くても簡便にセンシングシステムを構築でき膨大な潜在的なセンシングニーズへの展開がなされ、更には意図した計測結果が得られない場合には、ユニットの交換を行うことで、直ぐに新しいセンシングシステムを試すことが可能である。

表2 データマップ
表2 データマップ

5.活用シーン

 SUCSは、簡便に利用できるIoTセンシングシステムであり、図5に示す様に例えると気軽に人差し指の代わりに使えるものとなっている。ここではSUCSの活用シーンの中から代表的な2つの事例について紹介させていただく。
 まず一つ目は、図6に示すセンサメーカより頂いた製品開発の時短に有効との意見があった事例である。新しいセンサの開発の際には様々な実験や社会実装の検討を行う必要があり、独自の計測システムを構築するための時間と機器の準備が必要となっている。開発したセンサをSUCSのアナログ信号の標準化に準拠することで、他社のAD変換ユニットと通信ユニット、電源ユニットを使って直ぐにIoTセンシングシステムが構築でき開発の効率化に大きく寄与するものと考えられる。
 二つ目は、ユーザがやりたいコトがあった場合に、センサユニットを交換しながら最適な選択が可能となる事例である。図7では、「ポストに郵便物が届いたことを確認したい」コトを実現するためにセンサユニットを音、光、傾斜スイッチ計測用に交換しながら試すことができ、最適なセンサユニットの選択に辿り着くことができる事例である。
 他にも事例が掲載されているので、本稿末尾のホームページURLにて確認いただきたい。

図5 人差し指の代わりにSUCS
図5 人差し指の代わりにSUCS
図6 センサ開発の時短
図6 センサ開発の時短
図7 コト発想の実現
図7 コト発想の実現

6.おわりに

 以上、SUCSのセンシングトレインの標準化技術とその効果の一部について説明を行った。4つのユニットを使用した計測システムは図8に示す特許(特許7034887)を取得しており、SUCSコンソーシアムの参加企業は無償で利用が可能となっている。SUCSの世界の実現のために多くの方々の積極的な参加をお待ちしている。
 なお、SUCSは現在複数の新聞記事や雑誌で紹介され、展示会や講演などでの発表を通じて注目を集めている。今後も表の講演にて図9に示すデモ機を使った実演を交えた紹介を行うので、ご興味をお持ちの方は是非ご参加いただき、直接SUCSの技術に触れていただければ幸いである。

図8 SUCS関連特許(特許7034887)
図8 SUCS関連特許(特許7034887)
表3 展示会の予定
表3 展示会の予定
図9 SUCSトレイン プロトタイプ
図9 SUCSトレイン プロトタイプ

SUCSコンソーシアムへの入会案内ならびに関連情報は下記URLを閲覧いただきたい。
https://www.jisedaisensor.org/sucs/#member



【著者紹介】
古川 洋之(ふるかわ ひろゆき)
アズビル株式会社 技術開発本部基幹技術部
次世代センサ協議会社会 インフラ・モニタリングシステム研究会委員
次世代センサ協議会 SUCSコンソーシアム幹事

■略歴

  • 1989年04月山武ハネウェル株式会社 入社(現アズビル株式会社)
    温度調節器、地震センサなどの製品開発および遠隔遮断システムのプロジェクトリーダを経て、現在SUCSに関する研究に従事している
  • 2017年07月~次世代センサ協議会社会インフラ・モニタリングシステム研究会委員
  • 2021年10月~SUCSコンソーシアム幹事