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「顔認識」には誤検知が多い

顔認識機能には誤検知が多い。個人認識技術は発達しているが、より正確な個人認識には、顔だけではなく、「指紋」「虹彩」「音声」など、複数の検知機能の複合が大きな効果を上げる、というのは、よく知られている。

ワントゥーテンドライブ 、あらゆる面をタッチ画面化する PC アプリ「スマッチ(Smart Touch System)」のシステム及び専用コンテンツの本格販売を開始








スマッチコンテンツ例:「氷の波紋」

株式会社ワントゥーテンドライブ(以下 1→10drive)は、あらゆる面をタッチ画面化する PC アプリ「スマッチ(Smart Touch System)」のシステム及び専用コンテンツの本格販売を開始する。

スマッチは、より多くの企業や施設の方々に、もっと身近にインタラクティブコンテンツを導入し利用して貰うことを目的として開発されたシステムで、測域センサ(※1)とプロジェクター等を活用し、あらゆる床や壁をタッチ画面化するサービスである。
本サービス開始に先駆け、今夏は「京都水族館」「すみだ水族館」の両イベント(※2)期間に合わせた出展も行い、好評を博している。この出展では、スマッチシステム及び複数の専用コンテンツにてインタラクティブコンテンツの楽しさと有用性を直に体験することが出来る。

スマッチは同じ機材・システムのままでコンテンツを入れ替えることができる仕様であることも特徴の1つであり、第一弾として出展されている空間演出コンテンツ以外にも、体験者の興味を引く「エンタメ用」や施設・館内での活用を想定した「情報表示用」など、様々な場所や施設で利用しやすいコンテンツシリーズを、第二弾・第三弾と順次開発展開していく予定。







スマッチコンテンツ例「金魚あそび」(※3)

今回、スマッチシステム及び専用コンテンツ群と共に、設置調整にかかる作業時間を大幅に短縮できるスマッチ独自の簡単キャリブレーションシステムの実装準備ができたことに伴い、スマッチ基本セットを中心とした販売展開を行う。
従来のインタラクティブコンテンツの設置には、専門技術者によるセンサと投影映像の位置合わせを行うキャリブレーション作業に多くの時間が必要という課題があった。そこで、1→10driveでは設立以来、多くのインタラクティブコンテンツの開発や設置で培ってきたノウハウを元に、スマッチシステムと共に簡単キャリブレーションシステムを開発。このシステム利用によって、スマッチ設置時の調整にかかる作業負担を大幅に軽減することができるとのこと。







■スマッチのしくみ
プロジェクターで投影可能なあらゆる面を、測域センサ(※1)を用いてインタラクティブコンテンツに変化させる。
■スマッチ基本セット
セット内容
 ・スマッチシステム
 ・スマッチコンテンツ(弊社指定コンテンツ1種)
 ・測域センサ/PCなど
価格(※4)(投影サイズによって異なります)
・Mediumサイズ(約1.7m×1m)測域センサ1個 ¥ 1,800,000〜
・Largeサイズ(約5.1m×3m)測域センサ2個 ¥ 2,200,000〜
・Extra Largeサイズ(約8.5m×5m)測域センサ4個 ¥ 3,000,000〜
 レンタルも有り。お問い合わせのこと。
■スマッチコンテンツ
 例:金魚あそび ¥ 100,000〜
■注釈
※1:測域センサ:空間の物理的な形状データを出力することができる走査型の光波距離計。
   レーザースキャナー、3D スキャナーともいう。
※2:京都水族館 公式ウェブサイト http://www.kyoto-aquarium.com
         (イベントでのスマッチの展示は9月2日まで)
   すみだ水族館 公式ウェブサイト http://www.sumida-aquarium.com/
          (イベントでのスマッチの展示は9月3日まで)
※3:「金魚あそび」は、京都水族館 夏イベント『WOW!金魚あそび』で出展
※4:価格には、プロジェクター機材、配送、設置・調整作業及びそれに伴う諸経費、導入までのプロジェクト管理費用等は含みません。
別途保守メンテナンス費:¥30,000〜/月(ご契約は最短6ヶ月〜)が必要となります。

ニュースリリースサイト:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000016942.html

スマッチ特設サイト:
http://www.1-10.com/drive/products/smarttouchsystem

心拍センサ搭載スマートウォッチ–「Fossil Q」第4世代モデル発表

フォッシルジャパンは8月7日、スマートウォッチコレクション「Fossil Q」の第4世代モデルを発表した。

 ラインアップは、メンズ向けの「Fossil Q Explorist HR」(ケースサイズ直径45mm、ラグ幅22mm、税別4万円)とレディース向けの「Fossil Q Venture HR」(ケースサイズ直径40mm、ラグ幅18mm、税別4万円)の2機種。メタルバンドや革バンドモデルなどを用意する。また、Android OS 4.4以上(Go editionを除く)または、iOS 9.3以上のスマートフォンと連携(Bluetooth)できる。

今回発表した最新モデルは、OSに「Wear OS by Google」、CPUに「Qualcomm Snapdragon Wear 2100 Platform」を搭載。新機能として、心拍センサ、NFCによる支払い機能(対応国は、米国、英国、スペイン、オーストラリア、カナダ、ポーランド、ロシア、ドイツ)、GPS、防水機能(飛び込みやスキューバダイビング、ウォータースキー、高速水流または低水深を超える潜水を伴うアクティビティには非対応)を追加している。また、充電時間も短縮され、1時間で約80%の充電(マグネット式充電)が可能。

特に、心拍センサはGoogle Fitに対応しており、Google Fitのワークアウトに合わせて自動的に心拍をトラッキング可能。同機能のための独自のフェイスデザインを用意し、フェイスをタップすることで心拍トラッキングが開始できるようになっている。
 また、GPS機能によってスマートフォンなしで、位置情報や移動距離のログを取得できるようになった。Google Fitやサードパーティー製フィットネスアプリを使用し、ウォーキング、ランニング、ハイキング、自転車などのワークアウトで活用できる。

36種類以上のフォッシル独自フェイスデザインがプリインストールしており、さらにサードパーティーアプリの情報を一目で確認できるアイコン表示や、SNSの投稿画像を背景に設定するといったカスタマイズ機能を搭載する。

 8月6日より、FOSSIL心斎橋、原宿明治通り、神戸ハーバーランドumie、ダイバーシティ東京プラザのフォッシル直営店4店舗、およびオンラインストアFOSSIL.COMにてFossil Q Venture HR(FTW6018)とFossil Q Explorist HR(FTW4012)を先行販売。8月7日より、Amazon.co.jpにてFossil Q Explorist HR(FTW4016)を先行販売している。また、8月下旬よりフォッシル直営店全店およびオンラインストアにて、全型を販売開始(アウトレット店を除く)。9月中旬より時計専門店、WATCH STATION INTERNATIONAL、time + style、Amazon.co.jp、ZOZOTOWN、楽天市場他オンラインショッピングサイトで全型を販売する。

ニュースサイト(CNET Japan):https://japan.cnet.com/article/35123702/

東京五輪の関係者は駅の改札のように入場が出来る!?

 NECは8月7日、2020年の東京五輪・パラリンピック競技大会で関係者が会場に入る際、同社の顔認証システムが使われることが決まったと発表した。選手やスタッフ、ボランティアなど大会関係者約30万人を対象に、顔の画像とIDカードを組み合わせた本人確認を行う。駅の改札口でICカードをタッチするようにしてスムーズに入場できる。大会史上初の試みという。

 あらかじめ撮影・登録した顔画像とICチップを搭載したIDカードの情報をひも付ける。その上で、関係者にそれぞれのIDカードを配布。会場の入り口に設置した端末で、顔画像とIDカードの情報をチェックし、本人かを確認する。

端末は上部に顔認識用のカメラ、その下にIDカードをタッチする部分が設けられている。IDカードをかざすと即座に顔認証を行い、数秒で確認が完了する。IDカードの貸し借りや盗難によるなりすまし入場、IDカードの偽装による不正入場を防ぐ他、入場口で人手による確認作業の負荷を減らす狙いがある。

システムには、NECのAI(人工知能)を活用した顔認証技術「NeoFace」を活用した。IDカード内にどのような情報が保存されているか、といった詳細は「セキュリティ上、公開できない」(同社)という。
 7日、報道陣向けに行われたデモンストレーションでは、スタッフが端末の前で足を止めることなく立て続けに入場する様子が披露された。実証実験では、人間が目視で4人確認する間に顔認証システムでは10人の確認が終わり、通過できたという。

 2020年の東京五輪は、都内でも会場が複数の場所に分散しているため、関係者が別の会場へ移ろうとすると、そのたびに本人確認を行う手間が生じる。またセキュリティチェックのために十分な場所の確保が難しい場合、炎天下で入場口付近に人があふれる――といった懸念もある。省スペースの顔認証システムを使い、こうした課題を解決するとしている。

ニュースサイト「ITmedia」:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1808/07/news063.html

広範な電源電圧範囲と動作温度範囲で設計柔軟性を実現する高精度低ノイズ・オペアンプ

STマイクロエレクトロニクス(ST)は、広範な電源電圧範囲および動作温度範囲にわたり、安定した特性を維持する高精度オペアンプTSB712Aを発表した。同製品は、産業機器や車載システムなどのさまざまな用途向けに、優れたコスト効率と性能を提供するという。

TSB712Aは、2.7V〜36V、または±18Vの動作電源電圧を持ち、多様な設計に対応する高い柔軟性と信頼性を特徴としているため、システム開発を簡略化することが可能で、さらに、動作温度範囲も-40°C〜125°Cと広く、最大オフセット・ドリフトは2.8uV/°Cとのこと。

低入力電圧ノイズ(12nV/√Hz)を特徴とするTSB712Aは、小振幅の信号処理と優れた分解能を実現。入力オフセット電圧が300uVと非常に低く、高精度の測定および監視用の回路設計に最適。6MHzの利得帯域幅積(GBW)と3V/usのスルー・レートは、低〜中周波数で正確な信号処理を可能にする。さらに高いゲインで広い帯域幅が要求される回路には、22MHzのGBWで同等の消費電流と低ノイズ特性を持つ非補償型のTSB7192Aを使用することができる。
入力フィルタを内蔵しているTSB712Aは、広周波数帯域にわたって高いEMI除去比(EMIRR)を実現できるため、産業機器や車載システムといったノイズの多い環境や無線機器の近辺でも、干渉の影響を最小限に抑えられる。

また、TSB712Aは、レール・ツー・レールの入出力を備え、ハイサイド / ローサイド電流検知、データ取得、ホール・センサのインタフェース、アクチュエータの駆動、モータ制御などに適しており、産業機器の制御および監視、計測、テストおよび測定など、多様な用途に使用できる。さらに、2018年9月に提供が開始される車載対応の製品は、高度運転支援システム(ADAS)、ボディ、インフォテインメント、パワートレインなど、車載システム全般に使用可能である。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000887.000001337.html

―センサイト コラム(1)― 「研究室はセンサアイデアの宝庫」

―センサイト コラム(1)―
「研究室はセンサアイデアの宝庫」

(一社)次世代センサ協議会
常務理事 島田 芳夫

新しい研究に計測技術の進歩は不可欠であると言われているように、研究開発における計測センサの役割は重要である。生物・化学・材料・医療・電子・機械などの研究室では目的の研究を実証確認するために独自の計測手法を開発使用している。本来の研究目的の実証的手法として計測センサを使用・開発してきたがこれらは計測センサの新事業の種を育てていることにもなる。

著者もコンサルタントと言う業務経験の中で、多くの大学、国立研究所、企業研究所を訪問している。本来はその研究室で行っている研究テーマに関するコンサルタント目的に訪問するのだが、実際の研究室を見るとその研究を支援するために独自の計測技術を使っている状況を多く見ることができた。研究者としては彼らの目的に使えるデーターが取れれば良いのであるが、センサ事業家の目で見れば新しい計測センサの種を見つけた気持ちになる。研究目的であるのでバラックセット的であり、また既存の市販装置を組み合わせた大型の計測システムを使用しているため、そのまま製品化できるものはまず見つけられないが、将来の事業と言う目で見た時には「目から鱗」のような気持ちになり心躍ることがある。

特にアメリカの大学発ベンチャー企業的を訪問するとこの傾向は顕著である。DARPAあるいはSBIRなどの資金をもとに大きなシステム開発を行っているベンチャー企業には、計測センサの視点で観察すると驚くべき発見をすることがある。著者もアメリカ滞在中にMIT、Georgia Tech、California Techなどを多く訪問し、実際の研究室を訪れ、そこで微小変位量を測定するためのコンタクト計測装置、地下水の環境改善研究のための光導波路型水分分析計測技術、宇宙服開発用の各種ウエラブルセンサ、CNT(カーボンナノチューブ)の材料開発の時に確認実験され開発されたガスセンサ技術などがある。アメリカの場合は、これら開発支援のための計測技術が実用化研究に向けられることは多いように思われる。

日本の場合は特に大都市圏以外の大学での事例が多く見つけられる。例えば耐環境性光ファイバの研究におけるファイバセンシング技術、スクリーン印刷によるMEMS技術開発における各種MEMSセンサなどを経験した。

このように新しいセンサ事業に結びつけるシーズ技術の元として、最新研究における計測技術に注目するのも重要であると考えている。特にこれからはバイオ及び生物医療系での期待が大きい。先端技術を研究している研究者にとっては、本来の研究促進進することに専念しているためなかなか客観的なセンサ観点での着目は難しいと思われる。センサ関係の技術者はセンサ開発の立場でこれら研究を支援し、新しい計測センサの誕生の種を見つけて欲しいと願っている。

光センサーの基礎と今後の応用展開(1)

NPO日本フォトニクス協議会理事 公益社団法人応用物理学会微小光学研究会事務局長
小椋行夫

Ⅰ.光センサーの基礎知識 ―特徴・種類・原理・応用―

1.はじめに

光センサー(Photosensor)は半導体素子であり、光を電気エネルギ(電流)に変換して検知するセンサーで受光素子ともいわれる光検出器(Photodetector)である。受光素子と記したが実際には、光を投射する投光部と光を受光する受光部から構成される装置が主であり、反射光(または透過光)の光強度を検出して情報を認識する装置である。
光センサーが感知する波長は赤外光から可視光および紫外光までのタイプがあり、日常生活の中にいたるところで使用されている。身近なところではテレビやオーディオ機器の赤外線リモコン、エアコンのスイッチ、最近では屋内居室の天井に設置したLED照明灯も光センサーのスイッチを搭載している。屋外の侵入警戒装置も光センサーである。気が付かないようなところでは歯科の診察台にある口腔すすぎ用コップの給水も光センサーが稼働しており、コップを置くとコップに水が注入され、コップを取ると口すすぎと判断して流し台に洗浄用の水が流れるようになっている。公共のトイレの洗面台の給水にも光センサーが装備されていて手を出すと水が出るようになっているのは周知のとおりである。また光通信関連や産業機械、カメラのオートフォーカスにも使われている。1)

このように光センサーは身の回りのあらゆるところに設置され使われている。これをすべて解説はすることは本稿の趣旨ではない。ここでは光センサーの種類、原理、応用について簡単に解説する。

2.光センサーの特徴

2-1 光センサーの特徴

光センサーには次のような使いやすくすぐれた特徴がある。そのためあらゆるところに応用されており、現代生活では欠かせない装置となっている。

①短い応答時間
センサーの回路はすべて電子部品で構成されているので、機械的な動作時間を含まない。このため応答時間が非常に短い。

②非接触で検出が可能
光を受光しているので機械的に検出物に接触することがない。このためセンサーに機械的損傷を与えることがないためセンサーのMTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)が長い。同様に測定対象にもダメージを与えない。

③高分解能
投光、受光光学系の高度な設計技術により、ビーム径を小さくできるので高分解能が可能である。加えて高度な装置設計技術により高精度位置検出、微小物体の検出が可能である。

④色の判別ができる
投光した波長の種類と検出物体の反射強度を比較することにより、色の検出が可能である。また複数の受光素子に色フィルターを設置することにより色の識別を識別することも可能である。

⑤検出距離が長い
光源としてレーザー光などのビームを投射することにより、長距離の物体検出が可能である。超音波や磁気によるセンサーに比べてはるかに長距離検出ができる。

⑥調整が簡単
投射光に可視光を用いる場合には投光ビームが目視できるので、検出物体および受光素子に対する位置調整が容易である。

⑦検出物体に対する制約が少ない
例えば近接センサーなどは検出物体が金属に限定されるが、一般に光センサーは検出物体の反射光あるいは透過光を検出しているので固体(金属、ガラス・プラスチック・木材)および液体などほとんどの物体を検出できる。

2-2 フォトダイオードの特徴 2)

前述の光センサーの特徴は主に受発光素子であるフォトダイオードの特徴によるものである。フォトダイオードは光起電力効果を利用した素子で以下のような特徴がある。

①プレーナ構造であるためダイオード特性が良く、負荷をかけた時の動特が優れている。
②低照度から高照度までの光電流直線性が良い。
③応答速度が速い。
④分光感度波長領域が広い。

参考文献

1) 光センサ・テクノロジー集成、オプトロニクス社 (1990年)

2) 光センサーゼミナール、コーデンシ株式会社(ウェブサイト版、http://www.kodenshi.co.jp/seminar/

次週に続く—

各社の光センサ関連製品


Nikon レーザー距離計の光センサ
COOLSHOT PRO STABILIZED

レーザー距離計は、測定対象物にレーザー光を照射し、対象物から反射した光を受光するまでの時間を測定し、光速から距離を計算する距離測定機である。本製品は、2018年5月に発売した新製品「COOLSHOT PRO STABILIZED」で、ハンディタイプのゴルフ用レーザー距離計として、世界で初めて手ブレ補正機能を搭載した前製品の二代目となる。前製品と比較して小型軽量化を実現し、内部表示には2色の透過型OLEDパネルを搭載し、ユーザーの視認性を高めている。

距離計の光センサ

COOLSHOT PRO STABILIZEDの最長測定距離は1090mと長距離であるため、測定対象物から反射する受光信号は、かなり微弱な光となる。そのため、距離計の受光素子は、高感度な光センサが必要となり、通常のフォトダイオードに比べ、100倍程度感度が高いAPD(アバランシェフォトダイオード)を使用している。
APDは、通常のフォトダイオードと同様に、フォトダイオードのPN接合に入射した光により発生した電子―正孔対(キャリア)を光電流として検出するが、PN接合に逆電圧を印加することで、発生したキャリアが連鎖的に発生するアバランシェ効果を利用した高感度なフォトダイオードである。ちなみに、現在使用しているAPDの逆電圧は、200V程度とかなりの高電圧である。
APDの分光感度特性は、400~1100nmの広範囲にわたり感度特性を有している。特に、APDの感度は、発光系であるレーザーの波長が900nm付近であるため、この波長にピークがある必要がある。ただし、本距離計は、野外で使用することが前提であるため、測定環境下に、強烈な太陽光が存在し、これが最大の光ノイズとなる。そのため、可能な限り太陽光ノイズを小さくするため、距離計の受光部には、光学バンドパスフィルタを搭載し、信号とノイズを光学的に分離している。光学フィルタは、フィルタ付APDとしてAPDに搭載したものを使用している。そして、APDで受光した信号は、電気的に波形形成されディジタル信号となる。この信号と、レーザーを発光したときの発光信号との時間の差を測定し、光速を用いて距離を算出する。

本製品の主な仕様は、以下の通り。

主な仕様
測定範囲 7.5-1,090m/8-1,200yd.
測定精度(直線距離)※1 ±0.75m/yd.(700 m/yd.未満)
±1.25m/yd.(700 m/yd.以上、1000m/yd.未満)
±1.75m/yd.(1000 m/yd.以上)
表示ステップ 直線距離(上段):1m/yd.単位
直線距離(下段):0.5 m/yd.単位
水平距離/加減算距離(下段):0.2 m/yd.単位
高さ(上段):0.2 m/yd.単位(100 m/yd.未満)
      1 m/yd.単位(100 m/yd.以上)
倍率 6倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 7.5°
ひとみ径 3.5mm
アイレリーフ 18.0mm
大きさ(長さ×高さ×幅) 96×74×42mm
質量(重さ)(電池除く) 約170g
電源 CR2リチウム電池×1本(DC3V)、オートパワーオフ機能(約8秒)
防水構造※2 防水※3 (電池室は生活防水※4) / 防曇
電波規格 FCC Part15 SubPartB class B、EU:EMC directive、
AS/NZS、VCCI class B、CU TR 020、ICES-003
レーザー規格 IEC60825-1:Class 1M/Laser Product、
FDA/21 CFR Part 1040.10:ClassⅠLaser Product
環境 RoHS、WEEE

上記仕様は目標物、表面の形状・性質や気象条件により満たされないことがあります。
※1=当社測定条件による。(本製品は簡易距離計のため、測定結果は公的な証明等には使用できません)。
※2=雨滴により、目標物までの距離が正常に測れないことがあります。
※3=1mの水深に10分間浸かっても影響のない防水設計(水中での使用はできません)。
※4=JIS/IEC保護等級4(IPX4)相当(当社試験条件による)。

問合せ先
株式会社ニコンイメージングジャパン
ニコンカスタマーサポートセンター TEL: 0570-02-8000 FAX:03-5977-7499
www.nikonvision.co.jp

各社の光センサ関連製品

ローム 光学式脈波センサ
ウェアラブル向け光学式脈波センサ「BH1792GLC」

光学式脈波センサとは、半導体技術の一つである光センシング技術を用いて脈波の計測を行うものである。この光センシング技術は、光源であるLEDを生体に向けて照射し、受光部となるフォトダイオード(以下フォトDi)又はフォトトランジスタを用いて、生体内を透過又は反射した光を計測するものである。動脈血中には吸光特性を持つヘモグロビンが存在するため、時系列に光量をセンシングすることでヘモグロビン量の変化、すなわち脈波の信号を取得できる。近年、市販されている光学式脈波センサを搭載したスマートバンドやスマートウォッチでは、皮膚への装着性や負荷を考慮し、緑色の光を使った反射型光センサを選定しているものが主流となっている。緑色光は生体への透過深度が小さいため血液以外の組織の影響を受けにくく、さらにヘモグロビンの吸光係数が大きいことから脈動成分の大きい脈波信号が測定できる。
ローム製「BH1792GLC」は、ウェアラブル機器向けに最適な高精度検出と低消費性能を実現した光学式脈波センサである。赤外線除去技術を搭載したことにより、太陽光が降りそそぐビーチや公園などの屋外でも、高品質な脈波信号を取得することができる。また従来製品に比べて高速にデータをサンプリングできるようになり、ストレス測定や血管年齢測定など、多岐にわたるバイタルアプリケーションに対応することが出来る製品である。


応用範囲
・スマートバンド・スマートウォッチなどのウェアラブル機器
・スマートフォン
・その他バイタルデータを必要とするデバイス

BH1792GLCの特長


BH1792GLCでは、カラーレジストと多層膜フィルタの2つの光学フィルタをSi基板上に形成することで赤色光と赤外線成分を除去し、緑色波長帯域の光のみを通す受光部を実現している。実際に、BH1792GLCと一般的なフォトDiを使って脈波信号を測定した結果を右図に示す。外乱光ノイズが発生している環境下で脈波信号を測定した場合、一般的なフォトDiでは脈波信号に外乱光成分が重複してしまいノイズが大きくなるのに対し、BH1792GLCは赤外線や赤色光などの外乱ノイズの影響を一般品比の1/10以下に低減し、安定して脈波が取得できている。また、赤外線領域に感度を持つフォトダイオードを内蔵することにより、ウェアラブルデバイスの装着判別等に用いることが出来るようになった。
脈波信号を使ったアプリケーションとしては脈拍計が一般的だが、脈拍変動を解析して得られるストレス計測や、波形解析を行うことで得られる血圧情報などのアプリケーション開発も進んでいる。これらの機能がウェアラブル機器に搭載され、定常的に計測できるようになると、日々の体の状態変化から早期に病気の予兆を捕らえることが可能になると期待されている。
BH1792GLCはストレスや血管年齢の測定など、複雑なバイタルセンシングに対応するために、従来品と比較して最大で32倍早く脈波を測定できる高速サンプリング(~1024Hz)に対応した。本製品には装着判別用の赤外線センサも組み込んでおり、ウェアラブル機器に必要とされるセンサを一つ取り込んだことで、システムの簡略化も可能である。さらに、脈波センサの受光特性に最適な外付け緑色LED(ローム製「SMLMN2ECT」)を採用し、光学設計を最適化することで、低消費電流0.44mA(脈拍数測定時)を実現している。また、HOST(マイコン)側の消費電力を削減するためのFIFO(First in First Out)機能も搭載しており、脈波センサとマイコンの低消費電力化でアプリケーションのさらなる長時間駆動が可能である。このように、BH1792GLCは優れた赤外線除去特性と低消費電力特性、高速サンプリング機能を合わせ持つウェアラブル機器に最適な脈波センサである。

脈波センサBH1792GLC評価ボード


ロームではMEMSセンサや光学センサなどロームグループのセンサをArduinoやmbedを用いて簡単に評価できるロームセンサ評価キット「SensorShield-EVK-002」をリリースしている。そのラインナップに脈波センサの評価ボード「BH1792GLC-EVK-001」を追加した。回路図、レイアウト、マニュアルといった評価に必要な情報をロームの特設ページで公開している。また、BH1792GLC用のサンプルソフトウェアドライバも公開し、ユーザーが自由に改変できる環境を整えており、さらに簡単に脈波を可視化することが出来る評価キットに仕上げている。ロームセンサ評価キットに加速度センサや地磁気センサなどのモーションセンサデバイスのラインアップがあり、これらのデバイスと脈波センサを組み合わせることで、例えば体動を考慮した脈波アプリケーション開発も可能になっている。

主な仕様
電源電圧範囲 2.5V to 3.6V
動作時消費電流 200μA(typ.)
パワーダウン時消費電流 0.8μA(typ.)
動作温度範囲 -20℃ to +85℃
FIFO数 35サンプル
サンプリング周波数 32/64/128/256/1024Hz
インターフェース I2C
パッケージ WLGA010V28、2.8mm x 2.8mm x 1.0mm

問合せ先
ローム株式会社
TEL: 075-311-2121
https://www.rohm.co.jp/contactus