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ポケットに収まる小型タイプ、自動帰還が可能なHELIWAY社製ドローン

HELIWAY社の日本販売総代理店である(株)KALEIDOSCOPE KNOWLEDGEは、ポケットに収まる小型タイプで強い風が吹いても自動帰還が可能な初心者にも安心のHELIWAY社製ドローンKE-912の先行予約を7月9日より開始した。

■特徴
・収納時たったの横幅8cm、長さは約14cmでポケットに収まるサイズ!
・飛行時間16分
・重さ170gと軽量なのに最高風速レベル6(※1)まで自動帰還可能
・フォロミー、Circle、ポイントフェイトと空撮機能満載

※1:風速レベル6とは毎秒10.8~13.8メートルの状態でも、低電力や信号ロストによる自動帰還が可能(モーターが著しく損傷している場合を除く)

■発売日:令和元年8月中旬予定

■定価:21,600円(税込)

ニュースリリースサイト:https://www.dreamnews.jp/press/0000197965/

インターステラテクノロジズ、2019年7月13日(土)に観測ロケット打上げを実施

インターステラテクノロジズ(株)は、先日発表した観測ロケット「ペイターズドリーム MOMO4号機」の打上げを、下記の通り実施することを発表した。





インターステラテクノロジズの発表より
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「ペイターズドリーム MOMO4号機」打上げ概要
●打上げ予定日 :2019年7月13日(土)
●打上げ予定時間帯 :11:05~12:30、16:20~17:20(日本標準時)
●打上げ予備日 :2019年7月14日(日)5:15~8:00、11:05~12:30、16:20~17:20、2019年7月20日(土)、27日(土)、28日(日)
●※20日以降の予備日の詳細な打上げ予定時間は改めてご連絡します。
●打上げ場所 :北海道大樹町 射場
●気象条件、打上げ準備状況、その他複合的要因により、打上げ実験を予備日以降に延期する可能性があります。
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なお、「ペイターズドリーム MOMO4号機」では(株)キャステム「宇宙空間から折り紙飛行機を飛ばす」プロジェクトに挑戦するほか、様々なものを搭載して打ち上げを行う予定である。 高知工科大学では「インフラサウンド・センサ(超低周波音マイク)」を提供。インフラサウンドとは、人間の耳には聞こえない超低周波音のことで、津波・雷・台風・噴火など、災害をもたらすような大規模な物理現象によって発生する。そのため、この音を詳しく研究できれば、防災などに大きく役立つという。

プレスリリース(インターステラテクノロジズ):
http://www.istellartech.com/archives/1940

ニュースサイト(infoseek NEWS):
https://news.infoseek.co.jp/article/harborbusinessonline_20190705_00196227/

デンソーウェーブ、人協働ロボット「COBOTTA®」の安全認証を取得

(株)デンソーウェーブは、2019年6月26日付で、人協働ロボット「COBOTTA®」について、産業用ロボットの安全性に関する4つの国際規格に基づく認証を取得した。
この認証は、国際的な第三者認証機関であるテュフ ラインランド ジャパン(株)が、産業用ロボットの安全性に関して定められた規格に基づいてCOBOTTA®の安全性を評価し、認証したものだとのこと。

COBOTTA®は、「どこでも、いますぐ、かんたんに」使うことができる人協働ロボットで、そのポータブル性や使いやすさから、産業・研究・教育などの分野で活用することが期待されている。鋭利な部分をつくらず、ユニークなアーム構造に加え、指を挟み込まないよう可動範囲も配慮し、各軸に速度とトルクを監視するセンサを持ち、機能的にも安全性を追求した。また、コントローラーを内蔵しながらも4kgと小型・軽量で、使いたいとき、使いたい場所ですぐに作業を始められる手軽さが特長だという。

今回、認証を取得した規格は以下の通り。COBOTTA®は今回の認証によって人協働ロボットとしてトップクラスの安全水準を満たすこととなった。認証を取得した製品は、厳しい基準を満たすことが認められ、高い安全性を確立していることが証明されるとしている。

■認証規格(テストマークナンバー:1419070582)
・EN ISO 10218-1:2011
・EN 60204-1:2006+A1
・ISO/TS 15066:2016
・EN ISO 13849-1:2015

※「COBOTTA®」は、株式会社デンソーの商標登録

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000013815.html

NeU、前額部で計る有酸素運動メーターを開発

東北大学と(株)日立ハイテクノロジーズのジョイントベンチャー(株)NeUはウェアラブル型のセンサ(XB-01)を使い、有酸素運動が出来ているかをリアルタイムにユーザーに知らせるスマートフォンアプリケーション(仮名称 有酸素運動メーター)を開発した。

今回開発の有酸素運動メーターでは、まずセンサのXB-01を専用CAP内に装着し、スマートフォン上の専用のアプリケーションを起動する。歩行、ジョギング、サイクル運動、ステップ運動など運動モードを選択し、ユーザーが適当と考える時間設定や運動強度設定を行い、運動を開始する。

有酸素運動メーターは、前額部における血流量変化から心拍信号をスマートフォンにて算出し、有酸素運動が出来ているかをリアルタイムにスマートフォン上に表示するとともに、音でもユーザーに知らせる。例えば、50歳のユーザーが標準心拍が70.“弱“強度の有酸素運動を選択した場合には、130から142の心拍が設定ZONEとなるが、その設定ゾーンであるとき、またそれを超えてしまったときは、それぞれ音でユーザーに通知する。

終了後は、有酸素運動の結果表示を行う。設定時間内での心拍変動を時系列に表示を行うことで、ユーザーは自分の心拍ペースを把握することが出来る。

また歩行やジョギングの運動モードを選択した場合には、スマートフォンにて取得されたGPS信号を基に、移動した軌跡上に心拍変動を色で表す。例えば、ZONEの時は黄色、OVERの時は黒色など。

更に歩行やジョギング時では、XB-01に内蔵されている6軸の加速度センサにて頭部の動きから得られたアタマの揺れ具合を表示する。アタマの揺れがみれることにより、歩行やジョギング時の動きの特徴を可視化できる可能性があるという。

製品の正式販売開始は、2019年9月末頃を予定しているとのこと。

プレスリリースサイト(NeU): https://neu-brains.co.jp/information/press/2019/07/08/922.html

味と匂いのセンシングの現状と展開(2)

九州大学高等研究院/
五感応用デバイス研究開発センター
特別主幹教授/特任教授
工学博士 都甲 潔

2. 味覚センサ

味覚センサは脂質と可塑剤、高分子をブレンドした膜(脂質/高分子膜)を味物質の受容部分とし、この複数の受容膜からなる応答電位出力から味を数値化(デジタル化)する。センサの応答強度がヒトと同じく対数(log)的に変化するため、単純な比例計算による変換で、基本味の数値化に成功している。味覚の世界に初めて「味の物差し」が提供されたのである。

(株)インテリジェントセンサーテクノロジー(略称、インセント)から味認識装置TS-5000Zが開発・販売されており、これまでに500台を超える味認識装置が世界各国で利活用されている(図2)。その用途は新食品開発ならびに食品の品質確保であることは当然であるが、味の数値化・可視化を利用したマーケティングにも威力を発揮している。

図2 味覚センサ(味認識装置TS-5000Z:(株)インテリジェントセンサーテクノロジー製)

味覚センサの各受容膜は各味質に固有に選択的に応答する。この性質は「広域選択性(global selectivity)」と呼ばれる。従来の化学・バイオセンサの化学物質への高い選択性と比して、味覚センサは個々の化学物質ではなく、化学物質を味質に分類し、酸味や甘味といった味質に選択性を有する。従来の化学・バイオセンサは「化学物質に選択性」を示す。また生体内における抗原抗体反応も抗原に高い選択特異性を有する。酵素反応もそうである。つまり、化学物質(基質)と受容体(レセプター)は1対1結合である。
それを利用したのが、血糖値センサに代表されるグルコースセンサである。他方、味覚センサは「化学物質ではなく味質に選択性」を示すのである。この性質は味覚機構を再現したものであり、生体におけるレセプターも同じ味質の化学物質を同時に受容できることが知られている。

味覚センサは、コーヒー、緑茶、紅茶、ビール、発泡酒、ワイン、日本酒、焼酎、ウィスキー、お米、牛乳、肉類、餃子、魚介類、チョコレート、ポテトチップス、クッキー、どら焼き、ミネラルウォーター、だし、スープ、味噌、醤油、カボスやミカンなどの果物、野菜などへ適用され、その味の定量化に成功している。なお、肉や野菜、果物といった固形物も水と混ぜ、ミキサーで液状にすることで測定が行える。

図3にビール、発泡酒、新ジャンル、ノンアルコールビールの味を苦味(モルト感)と酸味(キレ・ドライ感)の軸で示す。なお、図中の目盛は、大きさ”1″が人にとり識別のつくギリギリの味の差であり、”5″だと容易に識別可能、”10″だと大きく味が異なる、ということになる。この数値が味覚センサの提供する「味の物差し」である。図を見ると、昔からあるエビスビールのようなオールモルトタイプは、苦味が強いことが分かる。それが、1987年のアサヒスーパードライの登場により、キレとドライ感をもたせた辛口ビールが増えてきた。その後、登場した発泡酒や第3のビールはさらに苦味が抑えられた傾向にある。リキュールタイプはビールと発泡酒の中間に位置する。ノンアルコールビールは発泡酒の味のカテゴリーに位置している。

図3 ビール,発泡酒,リキュール,その他醸造酒(第3のビール),ノンアルコールビールのテイストマップ
((株)味香り戦略研究所提供)

世界のビールも味覚センサで測った結果、日本のビールと大差ないことが判明した。ある程度長期の保存もでき、かつ味も良い、となれば、このような味に落ち着くのであろう。なお、地ビールには苦味やコクが強いといった、かなり個性のあるものが多く見られる。このように私たちは、舌で味わう味を目で見ることができるのである。

味覚センサはマーケティングにも活用されている。例えば、ある食品メーカーが新しく開発したコーヒーを買い手に売り込みに行く状況を考えよう。当然のことながら、その食品メーカーはそのコーヒーが如何においしいかを一生懸命に語るであろう。しかし、買い手には買い手の嗜好が働き、自分で味わい、評価し、思い思いのことを言い、商談がなかなか成立しないのである。そのときに、味覚センサは威力を発揮する。味覚センサで測った図3のようなテイストマップや味を数値化した味パターン(酸味や苦味の軸からなるレーダーチャート)を見せるのである。その結果、買い手はコーヒーがどのような味であるかを客観的に把握でき、容易に商談が成立する。

次週に続く-

【著者略歴】
都甲 潔(とこう きよし)
九州大学高等研究院/五感応用デバイス研究開発センター
特別主幹教授/特任教授 工学博士

昭和55年3月 九州大学大学院博士課程修了、九州大学工学部電子工学科助手、助教授を経て、平成9年4月より九州大学大学院システム情報科学研究院教授。
平成20年~23年、システム情報科学研究院長。21年より主幹教授。25年より味覚・嗅覚センサ研究開発センター長。
30年より高等研究院特別主幹教授ならびに味覚・嗅覚センサ研究開発センター(現 五感応用デバイス研究開発センター)特任教授。

味覚センサで世界をむすぶ(2)

(株)インテリジェントセンサーテクノロジー
代表取締役社長
池崎 秀和

2.2 味を目標にあわせながらコストダウンを図る最適設計

食品メーカーでは、コストダウンを目的に、味覚センサのデータに基づいて、計算によって食品の最適設計が行われるようになってきた。
例えば、多くのコーヒーメーカーでは、原料のコーヒー豆を味覚センサのデーターベースを作成し、最適設計ソフトでインスタントコーヒーやレギュラーコーヒーのブレンド設計が行われている(5)。これは味項目ごとに許容範囲を設定し、その中で一番コストの低いブレンド比率を最適値探査の計算で求めるものであり、10~30%のコストダウンに成功している。

図4ではNHKの海外放送の取材の際に設計した例であり、官能的にも差がないだけでなく、原価はなんと約10分の1である。

図4:実際のコーヒーブレンド例

2.3 味を伝える

ワインは種類も多く、消費者にとって何を選んでよいかわからない。それで大手流通小売りではウェブ上で、味のデータをグラフで示してある。味のグラフの形を見ながら、飲んだワインが好みであったら、同様な味の傾向のワインを選ぶことができるし、好みの味でなければ、別の味のワインを選ぶことができるようになる。
島根県では、味覚センサのデータを地元の商品のパンフレットに入れて、商品の特徴をグラフで示している。今まではスーパーマーケットやコンビニエンスストアに売り込みに行っても相手にもしてくれなかったのが、中身の味をグラフで特徴を説明することで、取り扱ってくれるようになったとのことである。

3 試練を乗り越えて

東北大震災の後、弊社は約5,000万円の債務超過に陥り倒産の危機になった。また当時、研究開発に人物金を投資しており、毎年5,000万円の減価償却があった。私が性能を上げれば売れると勘違いした結果であった。その時に私が考えたのは、味覚センサは本当にお役に立っているのか?であった。

その頃、食品メーカーの開発者から「非常に困っている。味センサでなんとかして欲しい。」との要望を頂いた。スーパーマーケットやコンビニエンスストアのプライベートブランド(PB商品)の開発の苦労であった。試作品を持って行っても顧客からは「少し違う」で何回も試作をよぎなくされるのである。試作の繰り返しが数か月に渡り、合格になっても厳しい価格を求められる。しかも各社毎に味の要求が異なるのである。そこで味覚センサを使って解決したいとのことであった。必ず、お役に立つと感じた。そしてお役にたつことだけに専念しようと決めたのである。

それまで展示会に一杯出展していたが全てやめて、困っておられるお客様をこちらから探すスタイルにした。全部門のトップの方、中堅の方と実際に活用される方に勉強会をさせて頂き丁寧な営業に徹底した。ビジネス活用のためには、全社で活用していただかないと成功しないからである。
またソリューションサービス部門を新設し、食品開発の経験者を採用した。食品開発の経験者ならではのきめ細かなアフターフォローを行うためである。次章で述べたように、国内外で激動の世界となり、味覚センサがお役にたてることを私は確信した。これまでの30年の歩みは大切な意味があったと感謝している。そして債務超過はなくなり、毎年黒字化になった。

次週に続く-

引用文献

(5)石脇智広”Biochemical Sensors: Mimicking Gustatory and Olfactory Senses”、 Pan Stanford Publishing、pp.83-90 (2013)

【著者略歴】
池崎 秀和(いけざき ひでかず)
(株)インテリジェントセンサーテクノロジー 代表取締役社長

1986年 早稲田大学大学院電気工学専攻 修士修了
 同年 アンリツ(株)入社、味覚センサの研究開発に従事
2002年 アンリツ㈱退社
 (株)インテリジェントセンサーテクノロジーを設立
現在 同社代表取締役社長、九州大学客員教授、博士(工学)

受賞歴 :
山崎貞一賞、井上春成賞(いのうえはるしげしょう)、
ものづくり日本大賞特別賞、
飯島記念食品科学振興財団技術賞

においセンシングの現状とこれからの展開(2)

(株)島津製作所 分析機器事業部
喜多 純一

2.複合臭とはどういうものか?

複合臭の特徴として、1項ではマスキングを挙げたが、それ以外に、全体のにおい質が、各成分のにおい質からは判定できないという現象がある。その事例として、例えば、レモン、シナモン、ライムの香りを合わせるとコーラの香りになることや、靴下の蒸れた臭いとして有名なイソ吉草酸に、バニラの香りであるバニリンを加えるとチョコレートの香りになるなどがある。

さらに、長谷川ら1)は、図1に示すように、乳香の香りをヘキサン抽出して、それに対してクーゲルロール蒸留を行い、沸点により香気成分を粗く3つのグループに分けると、一番高沸点のグループCについてのみ、乳香の香りであるが、グループAとグループBは乳香とは全く異なるにおいであったと報告している。

図1.乳香の香り

また、グループCについては、そこに含まれるどの成分も乳香のにおいではなく、どちらかというと悪臭の脂肪臭であったということであり、脂肪臭の成分が合わさって、乳香の香りを作り出していることになる。

以上、コーラ、チョコレート、乳香と、どの香りにおいても、におい嗅ぎGCを行ってにおいを嗅いでも、コーラの香りやチョコレートの香り、また乳香の香りは最後まで出てこないということになる。さらに、どのケースにおいても、その香りを作るのに、すべての香気成分が必要なのか、その一部でよいのかについてもにおい嗅ぎGCのみではわからないことになる。

3.複合臭の特徴がみられる要因

複合臭の特徴がなぜ起こるのかについては、まだ明確には解明されていないが、その要因を推測するいくつかの事例がある。
その一つが、Kobi Snitzらの論文2)である。彼らは、二つの複合臭それぞれに含まれる成分の、沸点や分子量などの物理化学的物性値から、計算により二つの複合臭のにおい質の近さ度合いを推定するという試みを行っている。方法としては二つの仮定について比較検討を行っており、その一つの仮定とは、それぞれの複合臭に含まれる1個ずつの2つの成分間の物理化学的パラメータの近さ度合いをすべて加算平均するというものであり、もう一つは、例えばそのパラメータとして3種の物理化学的パラメータを選択した場合には、それぞれのパラメータでできる3種の軸空間を考え、それぞれの複合臭に含まれる各成分の3種のパラメータからベクトルを作成し、それぞれの複合臭でベクトルを全成分で合成し、そのベクトル間の角度から、2種の複合臭のにおい質の近さ度合いを推定している。
結果として、後者の仮定の方が、実際の官能に近かったということである。

もう一つは、香料メーカー等では、複合臭の香りについて、どの成分が全体の匂いに寄与しているかを求めるために、オミッション法というものを昔から利用してきたという事実である。オミッション法とは、その複合臭の成分から1成分ずつ除去していき、除去したことにより、全体のにおい質が変われば、その成分が全体のにおいに寄与していると考え、除去しても、全体のにおい質が変わらなければ、その成分は全体の匂いに寄与していないとする方法である。

先の文献と、このオミッション法が複合臭には使われてきたことから、一つの可能性として、図2に示すように、複合臭の場合には、嗅覚レセプターにそれぞれの成分が個々に応答しているのではなく、複合臭としてにおいを形成している成分群がある程度弱いインターラクションをもって作用しているのではないかと考えられる。

図2.複合臭と嗅覚レセプター

もしそうであれば、複合臭の情報としては、成分に分けた成分分析の情報以外に、嗅覚と同様に、電子鼻の結果のように、成分に分けずに得られる情報も必要になると考えている。

次週に続く-

参考文献

(1)長谷川登志夫:ファインケミカル, vol.43 no.7 (2014) 14

(2)Kobi Snitz etal, PLOS computational Biology 9(9)1 (2013

【著者略歴】
喜多 純一(きた じゅんいち)
(株)島津製作所 分析機器事業部

1.最終学歴
1981年3月 京都大学 工学部 化学工学科卒業
2014年3月 九州大学大学院システム情報科学府電気電子工学専攻博士課程卒業

2.受賞歴、表彰歴
平成13年 におい識別装置FF-1 第4回日食優秀食品機械資材賞受賞
平成19年 におい識別装置FF-2A (社)においかおり環境協会 平成18年度 技術賞
平成23年 電気学会進歩賞受賞
平成26年 希釈混合装置FDL-1を用いた簡易官能評価装置
(社)においかおり環境協会 平成26年度 技術賞
同年 長年におけるにおい識別装置の開発研究
(社)においかおり環境協会 平成26年度 学術賞

○主な研究論文及び著書(レビュー)
J.Kita, etal :Quantification of the MOS sensor based Electronic nose utilizing trap tube,
Technical Digest of the 17th Sensor Symposium,m301 (2000)
島津評論第59巻第1・2号 p.77~85 (2002)
島津評論第64巻第1・2号 p.63~79 (2007)
アロマサイエンスシリーズ21〔6〕におい物質の特性と分析・評価 5章3 半導体センサ(2)
におい香り情報通信 第3章 12.におい測定装置 p.177~p.187
超五感センサの開発最前線 2.3.7 におい識別装置の開発 p.197~p.205
Sensor and Materials vol.26 no.3 2014 149-161
味嗅覚の化学 においセンサおよびにおい識別装置を用いた臭気対策 p.207。
※現在ゴルフにはまってます。

センサイト・キュレーション:味・においセンサ関連(2)

センサイト編集部

今回は味・においセンサ関連の特集である。現在では昔のように味やにおいいの化学的な成分の割合等だけではなく微妙な風味だったり、快さと不快さの境目など、より人間の感覚に近く、実際の味や匂いを創り出す際にも生かせるような分析データが要求されるようになってきた。そういった実情も踏まえてキュレーションを見てみよう。

11. ≪PORFA(ポルファ)≫ 運営:株式会社カルモア
金属酸化物半導体センサ素子による臭気のボリュームセンサの紹介。
https://www.odorsensor.com/

12. ≪コンビニカウンターコーヒーの味覚動向と、それを好む世代別嗜好性の予測≫
運営:株式会社味香り戦略研究所

各コンビニチェーンのレジ付近で販売しているコーヒーの味の分析と世代別の嗜好性分析によりどのチェーンのコーヒーがどの世代に好まれるかを分かり易く分析している。
http://www.mikaku.jp/news/press20190611.html

13. ≪アロマの現場≫ 運営:日本アロマ環境協会
日本アロマ環境協会のサイトで、においのセンシングや再現等の研究について東京工業大学の中本高道教授へのインタビューが掲載されている。
https://www.aromakankyo.or.jp/aromanogenba/labo/3273

14. ≪においセンサの実験 [Arduino]≫ 運営:petitmonte(個人)
購入しやすい金額のにおいセンサとArduinoを使ってにおいセンサを自作して実験するという実例を詳しく記述している個人のサイト。
https://www.petitmonte.com/robot/howto_tgs2450.html

15. ≪においセンサ TGS2450≫ 運営:株式会社秋月電子通商
上記14でも使われているにおいセンサ「TGS2450」を販売している秋月電子通商のサイト。においセンサ以外にも手ごろな値段のセンサを豊富に扱っている。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00989/

16. ≪ハンディにおいモニター≫ 運営:神栄テクノロジー株式会社
半導体ガスセンサ内臓の「ハンディにおいモニター」の製品紹介サイト
https://www.odormonitor.jp/products/products_srm.html

17. ≪においチェッカー≫ 運営:株式会社タニタ
男性をターゲットにしたエチケットやマナーグッズのような位置づけで、体臭をチェックするもの。使用期限が来たら半導体ガスセンサを交換する方式となっている。
http://www.tanita.co.jp/content/etiquette/es100/

18. ≪Kunkun body≫ 運営:コニカミノルタ株式会社
こちらはコニカミノルタの体臭・口臭チェッカー。2018年のグッドデザイン賞も受けており、男性・女性共に使用できる。
https://kunkunbody.konicaminolta.jp/

19. ≪香りやニオイの基準モノサシ≫ 運営:MSSフォーラム
「MSS(Membrane-type Surface stress Sensor / 膜型表面応力センサー)」の業界標準化(de facto standard)推進に向けた”公募型実証実験活動”を行うMSSフォーラムの活動サイト
https://mss-forum.com/

最初に述べたが、現在では人間が感じる味やにおいの微妙な違いを数値化することが求められるようになってきた。それが例えばロボットなどに組み込まれてAIと組み合わせれば人間でなくともテイスティングが出来るようになるかもしれない。いずれにしても味・におい、つまり味覚・嗅覚を数値化したり再現するというテクノロジーに対しては期待値も大きく、伸びしろもありそうである。

アジア航測、鉄道事業者向け新サービス「RaiLis(レイリス)」を展開

アジア航測(株)(以下、同社)は、鉄道分野におけるMMS(Mobile Mapping System)技術を用いた新サービス、「RaiLis(レイリス)」を2019年7月より展開する。

MMSは、レーザスキャナ、デジタルカメラ、GNSS測量機、IMUなどのセンサを車両に搭載し、移動しながら周辺の3次元情報を取得する技術。同社は、1998年頃から道路分野を中心にMMSを用いた国内最高水準の計測サービスをいち早く提供してきた。また、MMS技術を鉄道に適用することを目的に、2014年より西日本旅客鉄道(株)と共同で技術開発を進めてきた。
今回「RaiLis(レイリス)」というブランドのもと、鉄道事業者向けのMMS技術サービスの提供を開始するとのこと。

具体的には、①同社のMMS機材を鉄道事業者が牽引するトロ台車などに搭載して、線路および周辺設備の高密度3次元点群データを取得する計測サービス、②取得した3次元点群データの解析処理を行い、建築限界確認、ホーム限界測定、見通し解析などのレポートや、図面データを作成するコンサルティングサービス、③3次元点群データ上で測定作業や帳票出力等を効率的に行うためのシステム構築サービスを提供するという。

将来的には、法令検査への適用や、仮想空間での施設管理業務の場面に役立つ計測・解析技術を一貫して提供する予定だとしている。

ニュースリリースサイト(アジア航測):https://www.ajiko.co.jp/news_detail/?id=18941

FIDO(ファイド)アライアンス、日本国内での活動を発表

パスワード認証に代わる新たなオンライン認証のための技術仕様の標準化を提唱する国際的な非営利団体のFIDO(ファイド)アライアンスは、FIDO認証(※1)の日本での普及を加速するためのFIDO Japan WG(Working Group: 作業部会)を中心とした日本に関する活動と概況を発表した。

■国内企業が、新たにFIDO2認定製品を発表
NECは、同社のFIDOサーバー製品であるNC7000-3A-FSがFIDO2認定を取得したと発表した。(7月1日)NRIセキュアは同社のFIDOサーバー製品がFIDO2を含むユニバーサルサーバーの認定を取得したと発表。(7月4日)これらにより、FIDOサーバー製品でFIDO2認定を取得した国内企業はヤフー(株)、KDDI(株)、LINE(株)、(株)ソフト技研、(株)Quado、(株)インターナショナルシステムリサーチ(以下ISR)に加えて8社。これらに加えて、Nok Nok Labs, Inc.、RaonSecure Co., Ltd.などによるFIDO2認定を受けたサーバー製品も国内で利用可能であり、各社サービスへのFIDO2導入が期待できるという。
さらに、富士通は、国内のメンバー企業としては初めて、同社の手のひら静脈認証装置「PalmSecure(パームセキュア)」で、認証器としてFIDO2認定を取得した。また、同社FIDOソリューション「オンライン生体認証サービス」のオプションとして7月より提供開始すると発表した。(7月3日) FIDO認証で広く使われている指紋センサーを採用した製品などに加えて、認証器の選択肢が広がったとのこと。

■FIDO エコシステム の さらなる拡大
2019年に入り、 FIDOアライアンスはFIDO2に関していくつかの重要な発表を行った。それは、個別の認証器としてではなく、Android OSとWindows OSを搭載するデバイスがプラットフォームとして認証器のFIDO2認定を取得したことである。
まず、 Android 7.0以降を搭載し、 Google Play開発者サービスを最新バージョンにしているデバイスでは、ユーザーはデバイスに内蔵された指紋センサなどを利用して、 FIDO2プロトコルをサポートするWebサイトで安全なパスワードレスでのアクセスが可能となった。(2月25日) さらに、 Microsoft Windows HelloがFIDO2認定を取得したことを発表。これにより、 Windows 10ユーザーは、集中管理されているパスワードの代わりに、 Windows Hello生体認証またはPINを利用することにより、デバイス、アプリ、オンラインサービス、およびネットワークにFIDO認定を受けたセキュリティでアクセスできる。(5月6日)

■国内での商用導入の加速
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は、同社のシングルサインオン・ID管理サービス「ID Federation」を強化し、新たにFIDO認証に対応した「生体認証メニュー」を開始したことを発表した。(2月13日) 富士通は、テプコシステムズが開発した電柱保守業務を効率化する新システムにFIDO認証を導入し、東京電力パワーグリッドで運用開始されたことを発表。(3月4日) ISRは、 FIDO認定を取得したセキュリティキーを利用し、 FIDO2を活用したクラウド型パスワードレス認証サービスをスタートしたことを発表した。(5月24日)

(※1)FIDO認証は、オンラインサービスを利用する際に、より堅牢で使いやすい認証機能を提供し、パスワードへの依存を減らす技術。カメラを見る、セキュリティキーに触れる、指紋をかざすなど、シンプルな動作で認証を完了する。また、サーバーと秘密を共有せず、プライバシー情報をサーバー上に保存することは無い。実績のある公開鍵暗号技術を採用しており、ユーザーの端末内に格納する秘密鍵(および生体認証テンプレート)を端末から出さないことで、ユーザーの認証情報を狙うフィッシングや中間者攻撃、その他の攻撃から保護する。

ニュースリリースサイト:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000037279.html