このモータ開発キット(Motor Development Kit、MDK)は、ユニバーサルコントローラボード(Universal Controller Board、UCB)に接続される、数多くのパワーボードの1つで構成される。パワーボードは、高圧集積モジュールから低圧ディスクリートMOSFETまで、オン・セミコンダクターのさまざまなモータ駆動用インバーターソリューションを具現化している。UCBは、任意のパワーボードとインタフェースする共通の制御プラットフォームで、さまざまなタイプのモータ、およびさまざまな出力レベルでの代替のモータ制御技術を評価できるとのこと。
効率的なモータ制御は、オン・セミコンダクターが最も注力する分野の一つ。同社は、豊富な経験とディスクリートデバイス、インテリジェントパワーモジュール(Intelligent Power Module、IPM)、トランスファーモールドパワーインテグレーテッドモジュール(Transfer Mold Power Integrate Module、TM PIM)の大きなポートフォリオを生かすことで、効率を向上させている。MDKは、その専門知識と技術を結集して、電気モータを利用するあらゆるアプリケーションで、より優れたエネルギー効率を実現するソリューションの迅速な開発を可能にするという。
オン・セミコンダクターのMDKは、可変速モータ・インバータソリューションを評価するための「すぐに使える」エクスペリエンスを提供する。これを可能にするためにMDKはモジュール型エコシステムとして構成されおり、それにはUCBと、クラス最高のパワーコンポーネントを使用して開発された多数のパワー評価ボードが含まれている。ソフトウェア開発のサポートは、Vivado® Design Suite for High-Level Synthesisという形態でザイリンクス社から提供される。UCBは、ザイリンクス社のオープンソースプロジェクトであるPYNQを介しPythonを使用してプログラムすることもできるとのこと。
BAWフィルタがMEMSとして慣性センサや圧力センサほど知られていないのも無理はない。ここで私は(Yole Développmentもだが…)BAWフィルタをMEMSとして扱っているが、実はこれはMEMSコミュニティで発案、開発されたものではない。主に超音波コミュニティの貢献によるものだ。BAWデバイスが最初に発表されたのは1980年であり、本学の中村僖良先生ら、米・United Technologies Research CenterのThomas W. Grudkowski氏ら、および当時、米・University of Southern CaliforniaにいたKenneth Meade Lakin先生(2012年に他界)らから独立に発表された。ただ、中村先生のBAWデバイスは、センサイト・プロジェクト委員長である江刺正喜先生の支援があって試作されたことを付記しておこう。
FBARは基板への振動エネルギーの漏れを抑制しやすく、Q値を高くしやすい。一方、SMRは基板への熱放散がしやすく(Txフィルタにはワット級のパワーが入る!)、また、微小隙間と脆弱な構造がないため、DFR(Dry Film Resist)を用いた低コストパッケージングが適用できる[4]。なお、DFR(Dry Film Resist)を用いたパッケージングはSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタにも適用されている。