●論文名※3
「Traffic Census Sensor Using Vibration Caused by Passing Vehicles」
※1SensorsandMaterialsについてSensors and Materialsは、センサ技術や、関連材料、センサを応用したシステムについて、学術的な内容を掲載する査読付きの英語学術論文誌。1988年より実験や理論分野の独創的な研究を紹介しており、インパクトファクターのある論文誌。(インパクトファクターとは自然科学分野等で学術雑誌の影響度を数値化するために用いられる指標。)
※2奈良先端大ユビキタスコンピューティングシステム研究室HP「研究室の概要」より
※3出典:Sensors and Materials, Vol. 33, No. 1 (2021) 1–16
https://doi.org/10.18494/SAM.2021.2999Published on January 15, 2021
② 【クラウドパッケージの提供機能】
・MIoTASU™(ミオタス・見える化)
充填機の付帯機能として、装置に標準搭載されたIoT機能を活用した装置データの中・長期的な変化の見える化/集計機能を「MIoTASU™」として提供。充填機のデータをLTE/3Gモバイルデータ通信による安全な通信でクラウドサーバー上に蓄積。これまで培ってきた充填機の運用ノウハウを元に装置の保全活動に役立つ形へと整理・集約した5画面100項目以上の情報が、事務所や外出先など場所を問わず閲覧可能。なお、「MIoTASU™」は2021年2月に大関(株)へ導入を予定しているとのこと。
価格
① 【エッジパッケージ】
・初期構築費:700万円~ サービス購入価格:34.5万円~/1機能
② 【クラウドパッケージ】
・初期構築費:260万円~ 月額利用料:3.5万円~
※上記価格は、1ライン導入時の価格。2ライン目以降は別途見積り。
IEC 61757-1-1:2020 Strain measurement – Strain sensors based on fibre Bragg gratings
DSS
Temperature measurement 温度
Temperature sensors based on FBG
IEC 61757-2-2:2016 Temperature measurement – Distributed sensing
Acoustic sensing 音響
DAS/DVS
Electric current measurement 電流
IEC 61757-4-3:2020 Fibre optic sensors – Part 4-3: Electric current measurement – Polarimetric method
Tilt measurement 傾斜
Tilt sensors based on FBG
TC86/SC 86C/WG2では、新規にIEC規格を作成するプロジェクトを立ち上げる際、PL候補が規格の対象、技術、市場などについてプレゼンする以外に、内容のあるドラフトの準備が求められる。ドラフト作成にあたっては、これまでドイツVDI/VDEの規格、石油・ガス産業における光ファイバの利活用を促進する目的をもつ国際的な産業ジョイント・フォーラムであるSEAFOM™の文書、日本の光産業技術振興協会規格 (OITDA規格) などが参照されてきた。
標準化を「基本規格」、「製品規格」、「試験方法規格」、「プロセス規格」という観点で分けた場合3,5)、現状の光ファイバセンサに関するIEC規格は「基本規格」、あるいは「試験方法規格」と捉えることができる。前者は製造者とユーザー間、あるいは研究者・技術者間での正確なコミュニケーションを実現するため、用語、単位の統一を図ることをおもな目的としており、総則のIEC 61757がその役目を担っている。その他は試験方法規格であり、製品やシステムの性能・特性を正確に評価できる信頼性・汎用性の高い試験方法が示されている。
一般的な電磁気的な原理で作動するセンサとは異なる性能・特性を有する光ファイバセンサでは、それらを示す特徴的な専門用語が用いられ、またそれらを評価するための手法も独特のものとなり得る。例えばDTSのような分布計測において、光ファイバに沿って計測量を分離同定できる2点間の最小距離を空間分解能 (spatial resolution) は、最も重要かつ特徴的な性能指標と言えるが、用語、定義、評価手法がIEC規格によって標準化されたことは画期的であったといってよい。
計測システムをモジュール化された部品で構築することができるよう部品の互換性を高めたり、インターフェースを標準化したりすることは製品規格になる。また計測システムと他のシステムとのインターフェースやデータ形式を標準化することは、大規模なシステムを開発するインテグレーターにとって関心の高いものであろう。ただし、光ファイバセンサは高度に標準化された光ファイバ通信技術にもとづいて構築されるため、またシステムの構成要素として組み込まれる場合は、それぞれのシステムの仕様に合わせる必要があるため、今のところ光ファイバセンサのIEC規格で製品規格に相当するプロジェクトは議論されていない。製品開発に大きな影響を及ぼす可能性があるため、センサメーカーは動向をフォローしておく必要があるだろう。
具体的に光ファイバセンサを利用する場合、どのような製品を選べばよいのか、またどのようにセンサを設置・較正すればよいのか、といった問題は、徐々に普及が進み、一般的になってきたとは言え、ユーザーを悩ませることが多いと考える。このようなとき、製品製造やシステム構築・運用のための方法や管理などのプロセスを標準化するプロセス規格が心強い味方となってくれるだろう。
著者の知る限りでは、ASTM (American Society for Testing and Materials) Internationalが分布型光ファイバセンサを用いたトンネル等の工事の際に発生し得る地盤変動のモニタリングの実施方法について6)、SAE (Society of Automobile Engineers) Internationalが光ファイバセンサを航空機に使用する際のセンサシステムの選定ガイドラインを発行している7)。製品規格同様、プロセス規格についてもSC 86C/WG2でこれまで具体的な標準化活動は行われていないが、今後、様々な分野での正しい利用を支援するうえで、このようなプロセス規格は重要となると考える。例えば、橋梁の維持管理を目的としたモニタリングに光ファイバセンサを適用する場合、センサの設置位置、施工法、較正法、データ形式・処理・解析・評価などに対して標準化された手法が確立されると、互換性・共通化による初期費用・維持費の低コスト化や利便性の向上、体系的な知見の蓄積による利用価値の向上などが期待できるだろう。
著者自身は、海上輸送、海洋における再生可能エネルギー・資源開発における光ファイバセンサの適用拡大に資する標準化やガイドライン作成に関心を持っている。次章では、船舶の構造の健全性を監視する船体構造モニタリングについて述べ、光ファイバセンサおよびその標準化との関連について検討する。
次回に続く-
参考文献
1) T. Yamate, G. Fujisawa, Toru Ikegayami, Optical Sensors for the Exploration of Oil and Gas, Journal of Lightwase Technology, 35(16), 3538-3545, 2017.
6) ASTM F3079-14, Standard Practice for Use of Distributed Optical Fiber Sensing Systems for Monitoring the Impact of Ground Movements During Tunnel Utility Construction on Existing Underground Utilities, 2014.
2)Yamate, Tsutomu, Go Fujisawa, and Toru Ikegami. “Optical sensors for the exploration of oil and gas.” Journal of Lightwave Technology 35, no. 16 (2017): 3538-3545.
3)光ファイバセンサ入門 (光防災センシング振興協会, 2012)
4)Perot, A; Fabry, C (1899). “On the Application of Interference Phenomena to the Solution of Various Problems of Spectroscopy and Metrology”. Astrophysical Journal 9.
5)Éric Pinet, “Pressure measurement with fiber-optic sensors: commercial technologies and applications”, Proceedings Volume 7753, 21st International Conference on Optical Fiber Sensors; 775304 (2011)
6)Santos, J. L., A. P. Leite, and David A. Jackson. “Optical fiber sensing with a low-finesse Fabry–Perot cavity.” Applied Optics 31.34 (1992): 7361-7366.
7)Wyant, James C. “White light interferometry.” Holography: A Tribute to Yuri Denisyuk and Emmett Leith. Vol. 4737. International Society for Optics and Photonics, 2002.
8)Born, Max, and Emil Wolf. Principles of optics: electromagnetic theory of propagation, interference and diffraction of light. Elsevier, 2013.
9)Deck, Leslie, and Peter De Groot. “High-speed noncontact profiler based on scanning white-light interferometry.” Applied optics 33.31 (1994): 7334-7338.