・RFID, NFC(Near Field Communication)
RFIDは、商品管理などに用いるための無線タグであるが、マラソン等におけるゴールや中継地点の通過時刻記録などにもアクティブタイプやパッシブタイプのRF-IDが広く使われている。NFCは交通系のプリペイドカードやおサイフ・ケータイなどに代表される非接触の近接通信方式であり、流分野等で用いられる無線タグなど、カードや端末をかざすことで環境側に設置された端末、タグから位置情報を取得し、来店情報などの記録に使われている。
・GNSS(Pseudolite)
衛星測位(GNSS: Global Navigation Satellite System)は、屋内では利用できない事が多い。そこで、疑似衛星(pseudo-satellite)と呼ばれる測位衛星と同じ内容を持つ電波を発信する機器を用い、屋内でもGNSS用の端末を用いた測位を実現することが可能になる。しかし、GPS電波との干渉の問題などもあり広く実用はされていない。
・IMES(Indoor Messaging System)/iPNT(indoor Position Navigation Timing)
GNSSで用いているメッセージフォーマットで、電波による測位ではなく、位置情報そのものを発信し、屋内測位を行うシステムはIMESと呼ばれ、2005年にJAXAから提案され、2007年からは米国防省より日本国内限定で独自のPRNコードを割り当てられ、10年間の実験運用を開始した。しかし、2017年に10年間の実験期間が終了して利用ができなくなっている。iPNTは、その後継技術として高精度な時刻同期まで含めた技術として提案されている。
次回に続く-
参考文献
1) Faheem Zafari, et.al, “A Survey of Indoor Localization Systems and Technologies”, IEEE Communications Surveys and Tutorial, Vol.21, No. 3, pp.2568—2599(2019).
2) Hakan Koyuncu, Shuang-Hua H Yang, “A Survey of Indoor Positioning and Object Locating Systems”, International Journal of Computer Science and Network Security, Vol. 10, No. 5, pp.121-128(2010).
3) Ali Yassin, et.al. , “Recent Advances in Indoor Localization: A Survey on Theoretical Approaches and Applications, IEEE Communications Surveys and Tutorial, Vol.19, No. 2, pp.1327—1346(2017).
4) German Martin Mendoza-Silva, et.al. , “A Meta Review of Indoor Positioning Systems”, Sensors, Vol.19, 4507(2019).