4.ローカル5Gの適用分野
ローカル5Gの検討は、情報通信審議会の下の「ローカル5G検討作業班」にて行われており、28.2~28.3GHzの100MHz幅についての制度化が先行して行われている。この帯域の特性を活かした実証実験も行われている。
現在、次のような利用イメージの検討が行われている。(図5参照)
・ スマートファクトリ(工場の無線化)
工場内のレイアウト変更に対する柔軟な対応、セキュリティ対策の強化、無線通信の安定した環境の確保。
・ ラストワンマイルの無線化(CATV引込線の無線化など)
・ 防災関連(河川洪水対策、土砂崩れ対策などへの対応)
・ スポーツ観戦(スポーツスタジアムの観戦サービス強化)
・ 農場の自動管理(農場の状況を遠隔で把握、操作など)
なお、ローカル5Gは現在検討中であり、最新情報は総務省ホームページ(ローカル5G検討作業班)を参照して頂きたい。
URL:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/5th_generation/local_5g/index.html
【著者略歴】
岡崎 正一(おかざき しょういち)
1975年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了.
同年三菱電機株式会社入社,基本ソフトウェア,ネットワークシステム,大規模応用システム開発等に従事.主な著書「UNIX-基本操作から実践活用まで-」,翻訳「PCパーフェクトガイド」等.
2012年より,MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)にて,IoTシステム技術等を推進.技術士(情報工学)、博士(情報学).