ボールドライト(株)と仙台市は12月15日〜12月25日の期間で、観光DXプラットフォーム「プラチナマップ(Platinumaps)」をシステム基盤とした「仙台MaaS」デジタルマップにて、イルミネーションイベント「2023 SENDAI光のページェント」各スポットの混雑状況をリアルタイムに配信する実証実験を行った。データ連携基盤FIWAREを通じ、BLEセンサ(※)で取得した人流データをデジタルマップへ連携することで実現するものであるという。
※ビーコンから送信されるBluetooth Low Energy(BLE)の電波をレシーバーが受信することで、人や物の位置を測定するセンサ
●実証実験の概要
仙台市では、(一社)まちくる仙台、定禅寺通街づくり協議会、ゼロワ(株)、東北大学データ駆動科学・AI教育研究センター(酒井正夫准教授)等関係者と連携のもと、中心市街地の約30ヵ所にセンサを設置し、歩行者通行量等を可視化する取組を行っている。この一環として、仙台市街地のイルミネーションイベント「2023 SENDAI光のページェント」において、BLEセンサーから得られる通行量データ(人流データ)を、データ連携基盤FIWAREを通じて「仙台MaaS」デジタルマップへ連携することにより、来訪者がスマートフォンから会場内各地点の混雑度をリアルタイムに確認できるようにした。実施期間は12月15日〜12月25日。
一般の来訪者に対して混雑状況を配信することで、まちで過ごす時間をより楽しんでもらうことを目指す。スポット毎の混雑状況がわかることで、来訪者は比較的混雑の少ないスポットから順番に回るなどの選択ができるようになる。イベント全体の回遊促進や安全性向上、来訪者の満足度向上に貢献する。
●FIWAREの活用で、人流データとイベントデータの統合を実現
FIWARE(ファイウェア)は、国や自治体、民間企業などの枠を超えて、それぞれが保有するデータの利活用を相互に促すために開発されたソフトウェア群の総称である。スマートシティの実現のために欠かせないIoTプラットフォームとして注目されている。EUの次世代インターネット官民連携プログラム(FI-PPP)で開発・実装された基盤ソフトウェアで、欧州を中心とした多数の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されている。
今回の実証実験では、「仙台MaaS」デジタルマップに登録されたイベントデータに、BLEセンサから得られた人流データをFIWAREに連携後、デジタルマップへ反映することで、デジタルマップ上で人流データとイベントデータの統合が実現したとのこと。
プラチナマップ公式サイト:https://platinumaps.jp/
仙台MaaS公式サイト:https://sendai-maas.jp/