現在、ヒューマンエラーによる子ども置き去り事故を防止するため、各国で車内安全基準の厳格化が進められている。欧州の車両安全性評価試験であるEuro NCAPでは2023年より、CPD(Child Presence Detection)試験による評価を新設するなど、各自動車メーカーの対応は急務になっている。
「幼児置き去り検知システム」では、UWBを用いたレーダー(物体検知)と高精度な測距(レンジング)機能を組み合わせたシングルチップ・ソリューションを用い、幼児の置き去りを検知する。幼児が後部座席で毛布に包まれたまま取り残された場合でも、その呼吸によるわずかな体の動きを検出し、置き去りを警告する。
同社システムの開発においては、60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションを扱うNXP® Semiconductors N.V.と協業する。NXPは、業界で最も幅広いUWBポートフォリオを有し、オートモーティブ、モバイル、IoT機器にわたるセキュアな高精度測距を実現している。NXPが提供する包括的なソフトウェアと強力なセキュリティをベースに、NXPはUWBエコシステムの継続的なイノベーションに注力している。
「幼児置き去り検知システム」の主な特長
① UWBレーダー(物体検知)により、幼児の置き去りを検知して警告
UWBレーダーを用いて呼吸による微小な生体の動きも、当社独自のアルゴリズムで検出し、幼児が毛布に包まれていても検知、警告する。
② デジタルキーのアンカーやECUを活用することでコスト効率良く導入が可能
スマートフォンを車の鍵として利用する「デジタルキーシステム」向けのUWBソリューションに「幼児置き去り検知システム」を追加することで、お客様における導入までのスピードおよび工程、システム全体におけるコストの削減が可能になる。
ニュースリリースサイト(minebeamitsumi):
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