JAXAベンチャー天地人、「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択さる

JAXA認定の宇宙ベンチャー(株)天地人は、経済産業省の令和4年度第二次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業」(SBIR: Small Business Innovation Research フェーズ3)に採択された。天地人は、「複数の人工衛星・センサー種別のビッグデータ解析による高度な情報プロダクト群の作成、及びそれらを統合することによる再生可能エネルギー事業分野における適地評価システムの社会実装」の提案を行った。なお、地表面温度上昇に伴う発電効率低下を考慮した土地評価選定は世界初の取組みであるという。

■プロジェクト概要
同社がこれまで多くの実績を出してきた、AI等を用いた高度な衛星データの分析技術、及び、ユーザー課題を徹底的に深掘りして作り出される優れたUI/UXによるソリューション開発のノウハウを用いて、低コストかつ高精度な再生可能エネルギー事業者に向けた土地評価選定システム『天地人コンパス for リニューアブルエナジー(仮称)』を開発する。

SBIRフェーズ1・フェーズ2から研究開発してきた同社独自アルゴリズムによって、熱赤外を観測する複数の衛星データを統合しつつ高頻度・高分解能な地表面温度プロダクトを生成。さらに、SAR衛星や光学衛星等の活用により、森林・生態系のアセスメント、地滑りや盛土などによる災害リスクのアセスメント等、発電設備設置候補地における地表面状況の分析・把握を行う。発電の源となる日射量や風速・風向などの情報については、地上データ・数値解析モデルデータ、オープンデータ、衛星データをもとに独自のデータセットを開発する予定とのこと。

ニュースリリースサイト(tenchijin):https://tenchijin.co.jp/pressrelease/1904/?hl=ja