オンセミ、スマートホームおよびオフィス向け 最も低消費電力のイメージセンサ

Hyperlux LPイメージセンサでバッテリ寿命の最大40%延長が可能に*1

 オンセミは、スマートドアベル、セキュリティカメラ、AR/VR/XRヘッドセット、マシンビジョン、ビデオ会議などの産業用および業務用カメラに最適な「Hyperlux LP」イメージセンサファミリを発表した。これらの1.4μmピクセルセンサは、業界をリードする画質と低消費電力を実現すると同時に、厳しい照明条件下でも鮮明で活力ある画像を撮影できる高い性能を達成しているとのこと。

 また、この製品ファミリはフットプリントを最小限に抑え、最小では米粒大に近いサイズになるスタックドアーキテクチャ設計を採用しており、サイズに制限のある機器に最適。ユースケースに応じて、5メガピクセルの「AR0544」、8メガピクセルの「AR0830」、20メガピクセルの「AR2020」から選択できる。

 ホームおよびビジネスオーナーは、自衛のために他のいかなるセキュリティ対策よりも、カメラそのものを選択する傾向があり、カメラ市場は2030年までに3倍になると予想されている*2。その結果、消費者は全体的なユーザーエクスペリエンスを向上させるために、より優れた画質、信頼性、長いバッテリ寿命を提供するデバイスを求めている。
 これらのイメージセンサにより、カメラは厳しい天候や照明条件でも、鮮明な画像とより正確な物体検出を行うことができる。また、これらのカメラは、バッテリの交換や充電が困難な場所に設置されることが多いため、低消費電力が重要な要素となっている。

●「Hyperlux LP」ファミリは、以下のような性能や解像度を最適化する機能および独自技術を搭載している。
・ウェイク・オン・モーション – フルパフォーマンスモードでの所要電力の数分の1しか消費しない、低消費電力モードでのセンサ動作が可能。センサが動きを検出すると、写真を撮るよりも短時間で高性能状態に移行する。
・スマートROI – 2つ以上の関心領域(ROI)を識別し、縮小帯域幅のシーンおよびオリジナルディテールでの個別ROIのコンテキストビューを与える。
・近赤外線(NIR)性能 – 革新的なシリコン設計とピクセルアーキテクチャにより、最小限の補助照明で卓越した画質を実現。
・低消費電力 – 画質に影響を与える熱ノイズを低減し、ヒートシンクを不要にし、ビジョンシステム全体のコストを削減する。

「Hyperlux LP」イメージセンサファミリは、2023年第4四半期に発売予定。

*1 特定の条件下で実施された内部テストに基づく。実際の結果は、デバイス、使用パターン、その他の外的要因によって異なる場合がある。
*2 Status of the CMOS Image Sensor Industry, Yole Intelligence Report, 2023

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000277.000035474.html