山一電機、高温環境対応のフレキシブル基板を発売

山一電機(株)は、フレキシブル基板(FPC)である「YFLEX®」の新製品として「高耐熱FPC」を開発した。車載や半導体製造、検査装置など高温環境下で使用される製品に対応可能とのこと。8月25日より、グローバルに受注を開始する。

近年、車載用途などの高熱処理が必要なシーンでFPCの採用ニーズが高まっている。より高温の環境下でも耐えられるよう、基板回路を保護する絶縁層の接着部を改良し、絶縁層剥離を防ぐ必要があった。
今回新たに開発した高耐熱FPCは、FPCの表面を保護するカバーレイフィルムにおいて、接着剤層の耐熱性を高めることで、150℃の環境下でも長期信頼性の確保を実現した。

<特長>
・150℃で3,000h高熱処理した後も、電気特性に問題が生じない。
※評価項目:150℃×3,000hでの高温放置
※判定基準:導通抵抗変化率±10%以内、かつ絶縁抵抗500MΩ以上

・構成は片面または両面、絶縁基材ベースは液晶ポリマー(LCP)またはポリイミド(PI)より選択できる。
種類:全3種
①YFAシリーズ(LCP基材 片面)
②YFBシリーズ(LCP基材 両面)
③YFHシリーズ(PI基材 片面/両面)

・GND強化設計により、高耐熱FPC用途だけではなく、耐ノイズFPCとしても使用可能とのこと。

ニュースリリースサイト(yamaichi):https://www.yamaichi.co.jp/news/high_heat_resistant_fpc/