SECOM、介護施設での「新しい見守りセンサ」検証試験の実施

セコム(株)は、グループ会社でメディカル事業を手掛ける(株)アライブメディケアが運営する介護付有料老人ホーム「アライブ世田谷中町」において、入居者へより質の高いケアを効率的に提供するために、セコムが開発中の「新しい見守りセンサ」の検証試験に取り組む。

「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者に到達して介護ニーズの急増が想定される「2025年問題」まで残り3年を切り、介護業界の人手不足が懸念されている。独自の自立支援プログラムによる介護の重症化予防などに取り組むアライブメディケアにおいても、「介護サービスの更なる品質の向上」と「介護業務の効率化」の両立は喫緊の課題となっている。

一方、セコムでは、離れた場所に住む親がいつもと変わらずに生活しているか把握したい、という家族のニーズに対応し、「セコム・ホームセキュリティ」の防犯センサの検知情報から、親の生活リズムや活動量を家族に知らせる「安否みまもりサービス」を提供しているが、より手厚い見守りが必要になった親のために、転倒など姿勢の変化や就寝中における呼吸や体動などをリアルタイムで確認できる各種センサの開発をすすめている。

今回の検証試験は、セコムが「セコム・ホームセキュリティ」の見守りサービスのために開発中のセンサを活用し、スタッフの目が届きにくい「居室内で、ひとりで過ごす場面」を見守り、センサ情報のリアルタイム通知やデータ分析を通じて、迅速なケア対応や客観データに基づく最適なケア計画の構築などにつなげ、入居者のQOL向上に役立てることを目的としている。
本検証試験を通じてセンサの開発を更にすすめ、「セコム・ホームセキュリティ」においては、健康状態や生活環境に応じた最適な見守りサービスの提供を、介護事業所向けとしては、質の高い介護サービスと業務効率化を実現するサービスの提供を目指すという。

▮検証試験概要
セコムが「セコム・ホームセキュリティ」の見守りサービスのために開発中のセンサを居室に設置し、スタッフの目が届きにくい「居室内で、ひとりで過ごす場面」を見守る。
1. 睡眠の見守り
就寝、起床、夜間の目覚めの時間と回数などを見守り、夜間に良く休めていないことが分かれば、日中の生活改善等に活用する。
2. 転倒の見守り
居室内での転倒をリアルタイムで検知し、迅速な対応に活かすとともに、転倒時の状況を確認して再発防止に役立てる。
3. 生活の見守り
日中に、椅子に座っている時間、ベッドで休んでいる時間などを見守り、生活改善や、体調の変化など、より適切なケアの情報として役立てる。

ニュースリリースサイト(SECOM):https://www.secom.co.jp/corporate/release/2021/nr_20220209.html