エイブリック(株) は本日(2020年3月4日)より、車載用降圧型スイッチングレギュレータ「S-19932/3シリーズ」の販売を開始したと発表した。
降圧型スイッチングレギュレータは、スイッチのオン/オフを繰り返してコイルに発生した電荷をコンデンサに蓄えることにより入力電圧を所望の出力電圧に降圧する。
モジュールの入力電圧をマイコンやセンサに入力できる3.3Vや1Vへ降圧するために、LDOボルテージレギュレータではなく、降圧型スイッチングレギュレータを使用することで、高効率かつ低発熱で降圧することができるという。
「S-19932/3シリーズ」は、18V入力 (定格22V) 、600mA出力電流、125℃動作、発振周波数2.2MHz、同期整流の車載用降圧型スイッチングレギュレータを小型 (2.46×1.96×t0.5mm) のHSNT-6 (2025) パッケージで実現しました。出力電圧は外付け抵抗によって1Vから12Vの範囲で設定可能。
さらに、PPAP (Production Part Approval Process:生産部品承認プロセス) に対応しており、車載ICの品質規格AEC(*)-Q100 Grade1 (*Automotive Electronics Council: 車載電子部品評議会) にも対応予定とのこと。
発売した新製品「S-19932/3シリーズ」は、小型のHSNT-6 (2025) パッケージを採用し、車載カメラモジュールの小型化に最適な製品であるため、車載カメラの搭載数の増加や、高画素化、電源ICの冗長化といった昨今の市場ニーズにも貢献できる製品だとしている。
ニュースリリースサイト(ABLIC):
https://www.ablic.com/jp/semicon/news/2020/03/04/s-19932-19933/