ボッシュの二輪車向け安全運転支援システム「アドバンスト ライダー アシスタンス システム」がカワサキのモデルに採用され、2021年から量産を開始することが決定した。日本の二輪車メーカーによる、ボッシュのアドバンスト ライダー アシスタンス システムの採用が発表されたのは今回が初。
ボッシュのアドバンスト ライダー アシスタンス システムは
・ACC(アダプティブ クルーズ コントロール):交通の流れに合わせて車速を調整し、安全な距離を維持する。
・衝突予知警報:前走車との距離が危険なほど接近した場合対処しないことを検知すると、聴覚的、または視覚的な信号をライダーに送る。
・死角検知:レーダーセンサによりライダーから見えづらい位置にある対象物を確認し、ライダーの死角に車両が来た際には、ミラー等に視覚信号を表示する。
等の特徴がある。
◇包括的なセーフティコンセプト:Accident-free (交通事故のない)なモビリティに向けた3つのステップ
ボッシュは、3つのステップにもとづき二輪車の安全性向上に貢献する技術の開発をしている。
1つ目のステップは、ABSやMSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)による車両安定性の向上。ABSは、日本をはじめ、EU、インド、台湾、ブラジル、中国といった国・地域で新型車(EUは新型車および継続生産車)への搭載が義務付けられているほか、オーストラリアについても2019年内の新型車への搭載の義務化が決定している。
2つ目のステップが、今回採用予定のサラウンドセンシング技術を活用したアドバンスト ライダー アシスタンス システム。
そして、3つ目のステップは、二輪車と四輪車の車車間通信や自動緊急通報システムに代表される、二輪車と周辺環境とのネットワーク接続である。この包括的なセーフティコンセプトにより、ボッシュはライディングの楽しみを損なうことなく、二輪車のライディングをさらに安全なものとする、新しいテクノロジーの開発を続けていくとしている。
ニュースリリースサイト(bosch):https://www.bosch.co.jp/press/group-1911-02/