制御システム専用のサイバー攻撃センサ「VISUACT™-XA」リリース

azbilグループのアズビル セキュリティフライデー(株)(以下、同社)は、制御システムに特化したサイバーセキュリティ対策として、ネットワークセンサ「VISUACT™-XA」を7月10日にリリースすると発表した。

電力、ガス、水道、石油、化学など重要インフラ※に位置付けられている分野のプラントや工場には、その監視制御のために、制御システムが導入されているが、これらの制御システムに、一般的なITシステム用サイバー攻撃検知製品を導入すると、インターネットへの接続や、異常発生通知のために制御システムのネットワーク使用が必要となる場合があり、ネットワークに負荷がかかるなど、安全確保上のリスクが発生することがある。これが障壁となり、制御システムのサイバーセキュリティ対策が進まない現状があるとのこと。

こうした問題解決のために、同社は制御システム専用のネットワークセンサ「VISUACT-XA」を開発した。「VISUACT-XA」はインターネットへの接続を必要とせず、異常検知した場合はパトライト(回転灯)などの表示機器への直接通知も可能で、ネットワーク自体に悪影響を及ぼすことなく設置できる仕様となっているという。センサ部には、許可されているアクセス以外を検知するホワイトリスト型(安全対象検知)のセンサと、Windowsの通信の中に隠れているサイバー攻撃を検知するAI型センサを併用し、サイバー攻撃へのいち早い気づきを提供するとしている。

※重要インフラ:国民や社会活動に不可欠な基盤となる14 分野(情報通信、金融、航空、空港、鉄道、電力、ガス、政府・行政サービス、医療、水道、物流、化学、クレジット、石油)のインフラ。

価格(ソフトウェアライセンス) VISUACT-XA インストールライセンス:250 万円/年

ニュースリリースサイト(アズビル):https://www.azbil.com/jp/news/190710.html