業界初、機械式駐車設備における自動運転自動車の駐車実証実験に成功

新明和工業(株)と群馬大学は、この度、群馬大学の「次世代モビリティ社会実装研究センター」(CRANTS)内に設置した検証用機械式駐車設備において業界で初めて、自動運転自動車 ※1の駐車実証実験に成功した。
※1群馬大学が所有する実験用の車両

1. 本研究における成果
■自動運転車と機械式駐車設備の協調により、安全かつ高精度な自動入庫を実現
今回の実証実験では、共同開発した「APPS(Advanced Pilot Parking System)」を導入し、業界で初めて「V2P」すなわち自動運転車(V)と機械式駐車設備(P)の間を通信により繋ぐことで、自動運転車とインフラである駐車設備が協調して駐車スペースに安全かつ高精度に自動運転車を誘導することに成功し、平面駐車と比べて高度な運転技術が求められる機械式駐車設備への自動入庫を可能にした。

2.【共同研究内容(概略)】
自動運転車の機械式駐車設備利用実現に向けた研究
(1)市販の自動駐車機能による機械式駐車設備への駐車確認実験、ならびにさまざまな機械式駐車設備に自動駐車するための研究および技術開発
(2)駐車敷地内における、自動運転車への走行誘導、ガイダンスの実証実験と車路管制システム構築
(3)自動車と車路管制システム・機械式駐車設備の通信技術構築
(4)車路、駐車設備内の高精度人検知システムの構築
(5)上記自動運転車と自動運転車に対応した機械式駐車設備による実証実験
(6)完全自動運転車専用駐車設備、手動運転車・自動運転車混載に対応する駐車設備の構想提案

3. 今後のスケジュール(2019年7月1日時点)
共同研究期間:
・CRANTSでの実証実験期間:2017年12月~2020年3月
・新明和工業株式会社 宝塚工場内での実証実験期間:2020年4月~2020年9月

ニュースリリースサイト(新明和工業):
http://www.shinmaywa.co.jp/parking/news/product_news2019_0701_001125.html