ダッソー・システムズ、フランスの医療スタートアップに出資

ダッソー・システムズは6月28日、バイオセレニティへの6,500万ユーロのシリーズBラウンド投資にリード投資家として参加したことを発表した。バイオセレニティは、センサ内蔵型の着衣と、慢性疾患の診断と経過観察が可能なオンライン遠隔医療サービスなどを組み合わせ、包括的で効率的なヘルスケア・ソリューションを提供するスタートアップ企業である。今回のシリーズBラウンド投資には、既存の投資会社であるBPI、Idinvest、LBOの3社も参加しており、ダッソー・システムズはバイオセレニティの取締役会での議決権を有するという。

2014年にパリで設立されたバイオセレニティは、ダッソー・システムズのオープン・イノベーションを推進するラボ「3DEXPERIENCE Lab」にも参加し、革新的なテキスタイルや人工知能、患者報告アウトカム電子システム (ePRO) やIoT、そしてクラウド技術を活用したウェアラブル医療デバイスや診療現場向けソリューションを開発している。

バイオセレニティは、病院や医療関係者向けの包括的なケアサービス・ポートフォリオを提供するほか、製薬会社にはコンパニオン診断のためのターンキーソリューション (納品後に直ちに稼働できる情報システム) を提供している。これらの全方位的なアプローチにより、病院はより低コストかつ効率的な運営が可能になり、患者はより迅速に適切な診断を受けられるようになる。さらに、臨床データや実際のデータを収集することで、治療方法の開発や提供にも繋がりるとしている。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000313.000006067.html