凸版印刷・ホシデン・日本全薬工業 IoTで家畜のストレス管理の実証実験

凸版印刷株(株)(以下 凸版印刷)、ホシデン(株)(以下 ホシデン)、日本全薬工業株式会社(以下 日本全薬工業)は3社共同で、凸版印刷が提供する「ID-Watchy® Bio(アイディーウォッチーバイオ)」を活用し、家畜の活動状況と連携したストレスなどの生体情報の取得により健康状態が把握できる「家畜健康管理サービス」(以下、本サービス)の開発に向けて実証実験を開始する。
(株)トータルハードマネージメントサービス協力のもと、北海道野付郡の牧場であるトータルハードカーフサービスにおいて、2019年5月下旬より子牛の飼育における本サービスの実証に向けての検討を開始、本格的な実証実験を2019年夏より行うとのこと。
(画像:「家畜健康管理サービス」使用イメージ)

 本サービスは、凸版印刷が提供する位置情報とネットワークカメラの映像データによる労務管理と、生体センサー連携によるデータ取得で作業員の健康状態を把握できる「ID-Watchy Bio」を活用したもの。
 本実証実験では、「ID-Watchy Bio」の機能である生体センサー「MEDiTAG®(メディタグ)」の装着器を家畜専用に改良し、足や首へ装着することで家畜のストレスなどの生体情報の常時取得と可視化を検証し、リアルタイムで映像と生体情報が連動することで、体調急変などの早期発見を目指す。また日本全薬工業が動物用医薬品の研究開発などで培ったノウハウを活かし、家畜の活動状況と生体情報を連携させた取得データの分析を実施。具体的には、トラクターの走行音で牛のストレスレベルが上昇するなど活動状況と生体情報が連携した健康状態を把握することで、飼育環境や状況に配慮した家畜の健康・安全管理の実現を目指すという。
 本実証実験において凸版印刷は「ID-Watchy Bio」の提供及びシステム開発、ホシデンは生体センサー「MEDiTAG」の提供及び家畜向けシステム開発、日本全薬工業は実証フィールドの提供・データ分析を行うとしている。

■本実証実験の概要
・場所:北海道野付郡 牧場 トータルハードカーフサービス
・内容:
1)家畜(子牛)の生体情報管理
 実証対象の子牛の足や首にMEDiTAGを装着。24時間体制による連続的な生体情報(パルス*・転倒検知・ストレスレベル・歩数検知)の取得と家畜の健康状態の常時管理を検証。
*パルスは拍数/分を推定、算出している。

2)家畜(子牛)の活動状況管理
 飼育場所にネットワークカメラを1台設置し、24時間体制で子牛の活動状況の映像を記録。リアルタイムで生体情報と合わせた活動状況の把握を検証。

3)活動状況と生体情報を連携させたデータ分析による家畜用データの蓄積
 カメラで記録した活動状況とストレスなどの生体情報を連携させ、データ分析を実施。生体情報で異常値を検知した際の原因を検証し、ID-Watchy Bioの家畜用サービス展開に向けてデータの蓄積を実施。

*「ID-Watchy」は凸版印刷株式会社の登録商標。
*「MEDiTAG」はホシデン株式会社の登録商標。
*「MEDiTAG」は医療機器ではない。装着状態、電波の状況により作動しないことがある。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のもの。その後予告なしに変更される場合あり。

ニュースリリースサイト(凸版印刷)2019年5月9日:
https://www.toppan.co.jp/news/2019/05/newsrelease190509_1.html