住友理工(株)は、心拍や呼吸など生体情報(バイタルデータ)を同時に計測できる診断用機器「体動センサ」を開発、圧電ゴム技術を応用したバイタルセンシング機器として、世界で初めて実用化(住友理工発表)した。医療分野のほか、介護や健康、スポーツなど幅広い分野での活用が期待されるという。
一般医療機器(クラスI)として2月28日に独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に届出を行い、登録が完了したとのこと。
体動センサは、センサデバイスと計測ユニットで構成。利用者の身体に触れる箇所に設置することで、心拍や呼吸、体動といったバイタルデータのほか、離着床を同時に計測することができる。収集したデータは計測ユニット経由でPCやスマホなどデジタル機器での管理・閲覧が可能で、遠隔でのモニタリングにも適している。医療用途に加え、乳幼児の見守り、健康管理やアスリートのパフォーマンス向上を目指した睡眠モニタリング、ドライバー向け生体センシングなどへの応用が見込まれる。
この製品の特徴は、ヘルスケア分野の各製品に採用する住友理工のコア技術「SRセンサ」技術を応用・開発した新素材(圧電ゴム)を搭載していることにより、従来の圧電素材にはない「ストレッチャブル性」がある事。薄型で柔軟、伸縮性があるため、例えばベッドの上に敷くだけでも生体センシングが可能となるという。
住友理工は、この体動センサについて、4月より研究開発者向けにモニター販売を開始するとのこと。
プレスリリース(住友理工):
https://www.sumitomoriko.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/03/n51910487.pdf