(株)アイエスエイ(以下ISA)、(株)エスプレス・メディア出版(以下陶遊)と増穂登り窯(ますほのぼりがま)(以下窯元)と東日本電信電話(株)(以下NTT東日本)、の4団体は伝統技術と文化の継承を目的として、最新IoT技術を活用した、登り窯焼成の公開実証実験を行うとのこと。
実証実験は、広く全国からプロ、アマを問わず、伝統的な登り窯での焼成を希望する参加者の作品50名分を募集(焼成費無料)し、誰でもどこでも登り窯焼成を体感できる、新感覚の陶芸仮想体験イベント「未来につなぐ伝統とIoTの環」として実施する。設置された現場カメラ、光回線を利用した動画配信とLPWA技術によって計測される3点の窯内温度、外気温度等をクラウド上で視覚化処理し、焼成に直接参加できない人にもPCやスマホで臨場感をもって仮想体験ができる仕組みを提供するという。
【イベント概要】
ゴールデンウィークの2019年4月27日から5月4日にかけて、山梨県増穂登り窯で行う、薪による「登り窯」焼成の様子を、いつでも、誰でも、どこにいても、PCやスマホを通し、臨場感を持って”仮想”体験してもらうイベントである。事前に登り窯での焼成を希望する50人の作品を募集し、抽選のうえ当選した50組の作品を「登り窯」の中に並べていくところから映像配信は開始。
その後、5日間かけて薪をくべる様子や、逐一変化する焼成温度、外気温などのデータや映像を視覚化してライブ配信する。イベント期間中は、期間限定のサイトを公開するので、陶芸ユーザだけではなく、誰でも登り窯での陶芸仮想体験に参加できるとしている。
詳細は、陶遊171号(2月23日発売号)、172号(4月23日発売号)で案内される。
【イベント開催(登り窯焼成)場所】
増穂登り窯(代表 太田治孝)
〒400-0514 山梨県南巨摩郡富士川町平林2144-4
【イベント日時】
・窯詰め 4月27日(土)~30日(火)
・窯焚き 4月30日(火)夕方~5月4日(土)
・窯出し 5月11日(土)10時~
※都合により変更になる場合あり。
【作品の募集】
イベント開催記念として50人分の作品を無料で焼成する。
陶遊171号(2月23日発売号)と、ISAホームページ上で応募者を募り、抽選で決定。
【プロジェクトメンバーの共通の意義と目的】
職人の伝統技術の継承、陶芸文化を未来へ繋げていくための取り組み。
現代では機会が少なくなった、登り窯による陶磁器焼成は、アマチュアや作家を問わず貴重な体験である。その伝統技法に最新のIoT技術を融合させ、焼成に立ち会えないユーザに対しても現場状況のリアルタイム画像や逐一変化する焼成温度、外気温などの視覚化データを居ながらにしてPCやスマホで確認できれば、ユーザは臨場感を持っての仮想体験が得られ、その結果、更なる陶芸への理解や展望を持てるようになり大きな意義があるものと考える。また、これまで長年培われてきた焼成技術の”経験”や”勘”という伝統技法をデータ化することにより、伝統技術の継承へ貢献するとともに、日本の伝統文化のすばらしさを伝える事を目的とするとのこと。
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000006131.html