NTT-AT、安心安全で効率的なガスパイプライン点検を提供

NTTアドバンステクノロジ(株)(以下 NTT-AT)は、Picarro, Inc.(以下 Picarro)が開発した「車載型ガスパイプライン点検サービス」(以下、本サービス)の日本国内での提供を開始したとのこと。

NTT-ATは、日本の道交法や電波法を遵守して運用するため、本サービスを構成する車載型メタンガスセンサ「Surveyor(サーベイヤー)」(画像)と、データを保存し解析するクラウドサービス「P-Cubed(ピーキューブド)」のカスタマイズを行い、昨年11月より帝石パイプライン(株)において、法定点検の補完としてそれらの運用が開始されたとしている。

■サービスの概要等
(1)点検の仕組み・特徴
本サービスは、車のバンパーに設置された取込口から走行時に空気を取り込み、トランクに設置されたCavity-Ring Down方式のレーザガスセンサまで搬送して空気中のガス濃度を計測する。このセンサは車の最大走行時速65kmでも、空気中のメタンガス濃度をppb(*)[mol/m3]オーダーレベルで高感度に計測可能で、従来の徒歩による計測方法に比べ、短時間でかつ高感度に点検できる。また、車を走行しての点検であるため、雨や雪などの悪天候時でも点検を実施することが可能。

(2)計測データの提供
Surveyorのメタンガス計測結果は、同時に計測した車の位置や風向風速などとともに、P-Cubedにアップロードされ解析される。P-Cubedは、風が吹いた際のメタンガスの挙動を考慮して計測結果を分析し、ガスリーク地点が存在すると推定される領域を提示する。また、メタンガスに含まれるエタンガスの含有率から、メタンガスが天然ガス由来のものなのか、農地や腐敗物などから発生したものなのか、あるいは自動車の排気ガスなのか判別することが可能。これらの計測・分析結果は、インターネットを通じて、計測中の車内やオフィスのPCやタブレット上にリアルタイムに表示されるとのこと。

(*)ppb (parts – per – billion): 10億分の1

※SurveyorおよびP-CubedはPicarro, Inc.の登録商標。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000023654.html