電力データとAIでケアサービスの実証実験を開始

東京電力パワーグリッド株式会社(以下「東電PG」)、株式会社エナジーゲートウェイ(以下「EG」)、株式会社ウェルモ(以下「ウェルモ」)は、12月18日から、家電製品別に見た電気の使用状況の変化をリアルタイムに検知するため、分電盤周辺に専用の電力センサを配置する等のIoT技術を活用し、認知症と診断された高齢者の見守りサービス、ケアプラン作成をAIアシスタントで補助するサービスの事業化を目指して実証試験を開始するとのこと。

現在、東電PGとEGは、電気の使用状況等、宅内の情報を収集・蓄積・分析・加工できるIoTサービスプラットフォームを事業者へ提供し、医療・介護やエネルギーマネジメント等、生活の利便性を高める多様なサービスの創出、および、その普及に取り組んでいる。

○IoTサービスプラットフォーム…住宅全体の電気使用状況を、AIを用い、家電の種類別に抽出する機能(機器分離技術等)を搭載している。分析したデータをサービス事業者に提供することにより、さまざまな家庭向けサービスを創出するプラットフォーム。

また、ウェルモはAIの自然言語処理を活用し、ケアマネジャーを知識や調査の面から補助する「ケアプランアシスタント」を開発している。
今回、3社のIoT技術とAIを活用することで課題の解決を目指し、実証試験を開始する。

○ケアプランアシスタント…自然言語処理を活用し、専門知識や過去のケアプランデータを学習したAIアシスタント。今回の実証試験では、レポートで提示される予定の要介護者等の生活・行動などの調査資料によって、ケアマネジャーを補助する。

東電PGとEGのIoTサービスプラットフォームの活用により、宅内の情報(家電の使用状況から分析した生活リズム等)を推定し、ウェルモの「CPA」と連携することで、ケアプランの作成補助や、要介護者等が普段と異なる行動をした際に通知するサービス等の有効性を検証。また、本実証試験は2019年度上期まで行う予定であり、2020年度のサービス開始を目指して、3社共同で検討を進めていくとのこと。

ニュースリリースページ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000018462.html