ST、エネルギー転換向けに柔軟なスマート・メータ通信ソリューション

・最新の実績あるMeters and MoreおよびPRIME1.4規格を標準搭載したプログラマブル電力線通信(PLC)モデムがスマート・メータの柔軟な導入に貢献
・10月22日~24日にミラノ(イタリア)で開催されるEnlit Europeにおいて、STのマルチ・プロトコル対応スマート・グリッド・ソリューションを展示予定

 STマイクロエレクトロニクスは、実績あるMeters and MoreおよびPRIME 1.4スマート・グリッド規格を標準搭載したプログラマブル電力線通信(PLC)モデム「ST85MM」を発表した。同製品は、エネルギー・データ処理の柔軟性を向上させる次世代マルチ・プロトコル対応スマート・メータに最適であるという。

 現在、あらゆる場所でエネルギー転換が進み、メータリングの役割が進化してきている。この背景には、よりインテリジェントなネットワークや新たなステークホルダーが、追加情報や使用データへのより柔軟なアクセスを求めている状況がある。STは、ヨーロッパおよび世界各地の主要な公益事業者と長期的かつ密接な関係を築いており、ST製品をベースに6000万台以上のメータが導入されているMeters and MoreおよびPRIME技術において独自のリーダーシップを発揮している。この経験を活かし、実績あるMeters and MoreおよびPRIME技術をサポートするプログラマブルPLCモデム「ST85MM」を開発した。

 ST85MMは、プログラマブルDSPおよびArm® Cortex®-M4コアを搭載しており、Meters and MoreまたはPRIMEいずれかのプロトコルを実行可能である。完全なPLCアナログ・フロントエンドと、ターンキーの安全な通信専用に、すぐに使える最先端暗号化エンジンを統合している。また、電力線ドライバIC「STLD1」をコンパニオンICとして使用することで、ST85MMと連携してスマート・メータ設計のPLC通信機能を完成させる。

 STは、最新のプロトコル機能に加えて、ベース・ノードでPRIME 1.4 Hybrid(PLCおよびRF)の認定を取得したことを市場で初めて発表した。これにより、ST85MMと超低消費電力無線トランシーバ「S2-LP」を組み合わせることで、電力線接続と無線接続の両方のメリットを活用できる。

ST85MMは現在入手可能で、QFN56パッケージ(7 x 7mm)で提供される。
(https://www.st.com/ja/interfaces-and-transceivers/st85mm.html?icmp=tt41197_gl_pron_oct2024)

 STは、2024年10月22日~24日にミラノで開催されるエンド・ツー・エンドのエネルギー展示会「Enlit Europe」において、ST85MMとすべてのスマート・グリッド用マルチコネクティビティ・ソリューションを展示する予定であるとのこと。

プレスリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001412.000001337.html