3D生成AI技術を用いた牛の体重・採食量推定システムの実証実験

 (株)フツパーは、世界最新技術である3D生成AI技術を活用した牛の体重・採食量推定システムの実証実験を丸紅(株)と共同で開始することを発表した。牛舎に設置したステレオカメラ画像、生成AI技術を活用して飼料減少量や牛の体重変化を推定するシステム開発、検証を行う。
 この取り組みは、丸紅の酪農・畜産関連の各種データを収集・統合する基盤データベースの構築とそのデータを関連企業にリアルタイムに見える化するアプリケーションサービス“BeecoProgram”の開発に寄与し、畜産業の効率化と生産性向上を目指すという。

開発背景・課題
 畜産業では、牛の体重管理と採食量の把握が生産性の向上において重要な要素となる。しかし、従来の測定方法は時間と労力を要し、頻繁な測定が困難である。これにより、適切な飼料給餌や健康状態の把握が遅れ、生産性の低下を招くことがある。
 本実証実験では、ステレオカメラと3D生成AI技術を活用し、非接触での飼料の減少量測定と牛の体重推定システムを開発することで、これらの課題解決を図る。

システム概要
・カメラやセンサ等から得られたデータを活用し、実際に牛が食べた飼料量を測定
・ステレオカメラの撮影データからAIを活用した3Dモデルを生成し、牛の体重を推定
このシステムにより、牛の体重や採食量を非接触かつ迅速に測定することが可能となり、飼養管理や個体のモニタリングが大幅に効率化される。
将来構想
 本実証実験が成功すれば、前述の丸紅が開発するアプリケーションとのデータ連携はもちろん、給餌データや牛の個体データ、月齢データなどから相関関係を分析し、飼料採食量や血統、ゲノム情報から牛個体の体重増減を推定するモデル構築への発展も見据えている。

プレスリリースサイト:https://hutzper.com/example/generation_ai_marubeni/