三菱ふそうトラック・バス、 フォークリフトの適正配置測定に「おくだけセンサー」を採用

サン電子(株)は、三菱ふそうトラック・バス(株)工場内物流におけるDX化の取り組みとして、フォークリフトの適正配置を行うための測定業務において「おくだけセンサー」が採用されたと発表した。


加速度による稼働時間の可視化
三菱ふそうトラック・バスの川崎製作所における部品搬送作業では約200台のフォークリフト等の運搬機器が稼働しているが、配置場所によって稼働に偏りなどが発生してしまう課題があった。「おくだけセンサー」による測定はフォークリフト等の業務に影響を及ぼさず、また加速度(XYZの3軸)の値を必要な粒度・量で測定できることに着目し、DX化の取り組みとしてセンサーを車体に設置することでフォークリフト等の稼働状態と停止状態を時間で可視化することに成功した。これによって稼働に極端な偏りが出ない適正な配置を解析・検討する取り組みを効率的に進めることができているという。

おくだけセンサーとは
「おくだけセンサー」は、温度、湿度、照度、加速度、磁気の5つのセンサーを搭載した電池駆動の小型センサーである。電源を入れるだけで簡単に利用できるため、その名の通り「おくだけ」で測定が可能で、製造業や飲食業などを中心に様々な環境において、業務の自動化や無人化に活用されている製品である。
読み取ったセンサーデータは内部のフラッシュメモリに保存することができ、無線で専用のクラウドサービスへ自動でアップロードするソリューションも展開している。
設置工事が不要な導入の手軽さや、産業用で製造業の現場でも安心して使用できる品質、最長1年間(※)電池交換が不要というメンテナンス性などのトータルバランスの良さを評価され、コストパフォーマンスの高いDXの取り組みを実現した。 ※環境や測定頻度によって変わります。またユーザーが電池交換可能である。

【おくだけセンサーロガーの主な仕様】
使用環境条件:温度:-20~60℃ 湿度:0~85%
防水・防塵性:IP65相当
法規制など:EMC VCCI class-B, 有害物質規制RoHS2準拠
外形寸法:W75 x D75 x H22 mm
重量:約100g
電源:コイン電池(CR2450)
コイン電池寿命:約1年間(2秒に一回全てのセンサ情報をロギング(リング記録:有効)する場合)
*ユーザー様で電池交換可能です。USB給電による電力供給を受けることが可能。

内蔵センサー:
1. 温度-10~60℃ [±0.4℃]
2. 湿度(いずれも30℃の時)0~80%RH [±3%] 80~100%RH [±4.5%(最大)]
3. 照度0.01~83,000lx
4. 加速度(3軸)±16G, 0.5Hz~3.2kHz
5. 磁気感度3.0mT
 定期計測間隔:10msec~3600sec(60分) *ロガーモード時

プレスリリースサイト(sun-denshi):
https://www.sun-denshi.co.jp/sc/press/newsrelease/240724_okudake.html