六花亭製菓(株)、IMV(株)、NTTテクノクロス(株)は、六花の森工場において、振動データとAIを活用して工場内設備の予知保全に関する実証実験を開始した。
背景としているのは、工場内の設備機械には、1台の停止がライン全体の停止に直結するような重要なものが存在しており、ラインの稼働率を高めるため昨今では、不具合のある箇所を早期に発見できるようにIoT を活用した機械の状態監視が注目されてきている。
飲食の製造ラインにおいても、設備の突発的な故障は商品の生産計画に大きな影響を与え、これまでは定期的な設備点検や部品交換により故障を防いでおり、故障の予兆を検知し効率よく対処するまで至っていなかった。
この実証実験では、IMVが持つ振動計測に関するノウハウとNTTテクノクロスが提供するAI・見える化技術を活用し、設備の予知保全を検証する。
実証実験の概要としては、オーブンのモータとファンに振動センサを取り付け、収集したデータをAIエンジンに学習させることで、設備機械が故障する予兆を検知する「見える化」に取り組むとのこと。
期待するのは、(1)人手による巡回型の点検稼働の削減 (2)データに基づく故障予兆検知による点検精度の均一化(3)設備故障による製造ロスの削減 等の効果であるという。
ニュースリリースページ:https://www.ntt-tx.co.jp/whatsnew/2018/181017.html