CAST、徳島津田バイオマス発電所にて実証実験を開始

 (株)CASTは、(株)レノバが出資する徳島津田バイオマス発電所〔画像〕にて実証実験を開始した。同社の「配管減肉モニタリングシステム」を発電所内に設置し、同社としては初のバイオマス発電業界にて固体燃料による配管摩耗箇所などで同システム動作実績の獲得を目指す。

■実証実験内容について
 実証実験で使用する配管減肉モニタリングシステムは、独自の耐熱・フレキシブル・薄型の特徴を有する圧電センサを用い、高温環境でも壊れず、工場配管やタンク等の厚み変化をモニタリングし、腐食などによる配管・タンクの減肉を検知するもの。検知したデータはネットワーク上に格納され、「いつでも・どこでも・誰でも」確認できる。常時かつ遠隔でモニタリングでき、検査コストの削減や高所・高温など危険場所における作業安全リスクの低減を可能にするという。

 この度の実証実験では、徳島津田バイオマス発電所内に同システムを設置し、現場環境において100日以上にわたる長期(2024年3月までに実証終了想定)の実証データを取得するとともに、無線データ伝送の実証を実施する。

実証概要は以下のとおり。
・ボイラ燃料系統 固体燃料による内部の摩耗減肉が予想される燃料投入シュートへのセンサ取付
・ボイラ給水系統 稼働時180℃程度の高温水配管保温材下へのセンサ取付
・1日2回の定時計測結果をリアルタイムにクラウドに格納し、オンラインでどこからでも確認できる環境の構築

ニュースリリースサイト:https://www.cast-sensing.com/post/20231225