(株)要が開発した、道路維持管理システム「セーフロードV」が11/1より北見市にて運用開始となった。「セーフロードV」は、車種を問わず、どの車であってもセンサを取り付けて走行させるだけで、路面の凹凸を計測することができるシステムで、従来の専用計測器や専用車両を使う方法より、圧倒的に低コストで活用することが可能であるという。
〔北見工大の富山研究室(社会インフラ)との共同研究から5年、低コストで運用可能な道路維持管理システムを開発〕
現在、広く使われている路面の凹凸計測器は、専用車両を利用するなどコスト面で負担の大きいものであった。そこで同社では、一般車両に取り付けられるセンサ機器とWEBアプリケーションにより、低価格で計測できるシステムを開発した。
◆道路維持管理システム「セーフロードV(ブイ)」概要◆
機能:センサで国際ラフネス指数(※)データの取得と可視化 日常道路パトロールと並行が可能。
道路の凹凸の点検は、市民のみなさんが生活するうえで、安心・安全に直結するので、公平かつ迅速な対応が求められる。路面の補修箇所の早期発見と道路状況のデータベースを蓄積することで、道路の長寿命化に貢献する。当システムの計測データは、WEBブラウザでマップ上に表示され、PCやタブレット端末で確認できる。損傷の度合いによって色分けされる機能や当該地点の画像データを確認できる機能を有する。道路点検は目視や手作業の記録が中心のところ、システムにより「見える化」され、道路管理の解像度がより明確になるものと考えられる。過去データとの対比なども容易で、道路管理DX化の一歩となるものである。
※国際ラフネス指数(International Roughness Index、略称IRI)
IRIとは道路路面の凸凹の程度を数値として表現したものであり、世界銀行により提唱された評価手法。このIRIを地図上に明示することにより、道路の良好な舗装区間と改修が必要な舗装区間が一目で把握でき、将来の道路改修・維持管理計画を策定する上での重要な判断基準の1つになる。
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000038875.html