ハイライト
● HyperluxイメージセンサとNVIDIA DRIVERプラットフォームの組み合わせにより、自律走行車はより的確でスマートな判断を下し、迅速に反応
● Hyperluxイメージセンサは、先進運転支援システムを搭載した車両に対して、人間よりも優れた視覚能力を提供し、安全性を大幅に向上
● 露出設定の変更をなくし、死角を極力減らして、ほぼ瞬時の意思決定が可能に
オンセミ(onsemi)は、同社のHyperlux™イメージセンサファミリのドライバがNVIDIA DRIVEプラットフォームで利用可能になり、自律走行車の視覚が大幅に強化され、安全性が向上すると発表した。この強力な技術の組み合わせにより、自動運転システムはどのような照明条件下でも、より細部まで捉えるクラス最高の画質を得て、センサの利点をフルに活用したソリューションを実現できるという。
自律走行にとって最も重要な機能の一つが視覚システムである。Hyperluxイメージセンサは、比類のない詳細な画像を提供し、露出設定を変更することなく死角を回避する。これにより、NVIDIA DRIVEプラットフォームに最高品質のデータを提供し、処理を実行して、より良い情報に基づく意思決定を迅速に行うことができる。さらに、これらのセンサは、NVIDIAプラットフォームの効率的なアーキテクチャと組み合わせることで、業界をリードする低消費電力を実現し、自律走行車(AV)の運行に役立つ最小電力オプションを提供する。
NVIDIA DRIVEは、ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアで構成されるオープンでスケーラブルなAIプラットフォームであり、これらの要素が連携して動作し、自動運転車の生産を可能にする。
Hyperluxイメージセンサは、現在市販されているセンサの中で、そのような期待に応え、さらには期待を上回る150 dBのハイダイナミックレンジ(HDR)を提供する唯一のセンサ。例えば、Hyperluxイメージセンサでは、人間の目では見えない、夕日を浴びたような状況でも、自律走行車は離れた場所にある黄色と赤の信号を区別できる。かなり暗くても、超露出ピクセル技術により要求条件を上回る性能を発揮し、運転中には見えにくい人や動物、物体を捉える。
Hyperluxイメージセンサは、NVIDIA DRIVEプラットフォームに、より的確な判断を下すのに必要な情報を提供する。他のイメージセンサでは、鮮明な画像を得るために露出モードの変更が必要な瞬間が含まれるフレーム落ちが、Hyperluxイメージセンサではほぼ発生しないためである。この遅延がないため、システムは人間の目では見逃した物体を含め、視界にあるすべての物について判断することができる。
信頼性の高い安定した性能
安全性を確保するには、イメージセンサがどのような状態でも安定して動作する必要がある。極端な温度では画質が低下し、物体の検出や分類などの認識タスクに対するシステム全体の効率が低下する。Hyperluxファミリは、-40℃から125℃までの車載用温度範囲全体にわたってスペック性能で動作し、ビューイングとセンシング両方のアプリケーションでクラス最高の画質を提供する能力を備えており、画質の劣化を回避する。Hyperluxファミリは、高温条件下でも鮮明な画像を実現できるだけでなく、動きの速い物体、車のヘッドライト、明滅する光も捉えることができ、システムの安全性を向上させる。
ニュースリリースサイト(onsemi):
https://www.onsemi.jp/company/news-media/press-announcements/ja/onsemi-hyperlux-sensors-now-supported-on-nvidia-drive-to-improve-vision-for-autonomous-vehicles