(株)FAGでは、使用しているトラクターや田植え機などの農機に取り付けて、農作業を効率化・省力化するFJDynamics(エフジェイダイナミクス、以下FJD)社の新製品「FJD AT2(エイティーツー) 農機自動操作システム、以下AT2」の国内販売を開始した。
税別90万円+取付費用のみでメーカーやサイズ、年式を問わず、どんなトラクターや農機に後付けが可能。ホイールトラクターはもちろん、フルクローラーやハーフクローラートラクター、田植え機、ブームスプレーヤー、コンバイン、各種移植機といった様々な農業機械にも対応する。従来モデル同様に低価格高性能な上、Uターン機能などの機能拡張ソフトウェアは全て無償提供されるため、導入後にランニングコストが掛かることがなく、FJD農機自動操舵システムを複数台導入し満足しているユーザーが次々と生まれているとのこと。
●FJD農機自動操作システムの国内外での販売実績
2019年11月より販売スタートしたFJD農機自動操作システムは、僅か3年半の期間で世界120カ国以上にて販売体制を確立し、累計10万台超を販売。近年では世界でもっとも販売実績のある「農機自動操舵システム」メーカーとして事業を拡大。今年度より先行してAT2の販売をスタートした海外市場では、約半年間で3万台超を販売している。国内では、FAGが総代理店として2020年11月より従来モデルのAT1を販売開始、2年半の期間で約2,500台を販売している。
●FJD AT2 農機自動操舵システムの特徴
[メーカーやサイズ問わずどんなトラクターや農機でも取付OK]
ホイールトラクターはもちろん、フルクローラーやハーフクローラートラクターにも多くの取付実績があり、トラクターのほか、田植え機、ブームスプレーヤー、コンバイン、各種移植機といった様々な農機への取付も問題ない。
※従来製品のFJD AT1ではトラクター用と田植機用の2種類を展開していたのに対し、新製品のAT2は1種類のみですべての農機に取付けする事が出来る。
[AT2の製品構成]
AT2は基本的に3つのパーツで構成されている。
1. タッチパネルモニター式コントローラー(Control Terminal)
2. 電動モーター付きハンドル(Electric Steerling Wheel)
3. IMU内蔵GNSSアンテナ(GNSS Receiver)
また、基本構成のほか、用途に応じて別売りオプションパーツを展開している。
1.ホール型角度センサー(Angle Sensor)
時速0.3キロ以下の超低速での作業を必要とする農機へ取付可能
2.モニターカメラ
モニター上にワイプ画面で写し出す事が可能
3. 物理/ブルートゥースボタン
タッチパネル以外での操作も可能
[タッチパネルモニター式コントローラー(Control Terminal)の機能が大幅UP]
1. 従来製品のAT1に比べ、画面専有面積が46%大きくなりコンパクトに。さらに30%の軽量化
2. UIが改善され、メニューがアイコン化され見やすくなり、頻繁に利用するメニューへのアクセス性UP
3. モニターの立ち上がりスピードが改善
4. ブルートゥースRTKモジュールが内蔵 ※ホクレンRTKサービスへ直接接続が可能(Paraniの購入不要)
[ソフトウェアによる操作機能もどんどん拡充]
1. 従来製品のAT1でも利用可能な隣接ターン(AUX-Turn)やUターン
2. 今回新設した機能として「曲線の平行移動」や「タスク中でもパラメータ設定」に対応
3. 今後の追加機能として「曲線ベースラインの拡張(現在の位置まで平行移動)」機能などを予定
[ハンドルは2種類]
従来製品のAT1と同サイズ(直径370mm)のハンドルのほか、ひと回り大きなサイズ(直径410mm)
の純正ハンドルも追加された。
[接続方法]
AT2では、「RTK-GNSS」ならび下記のような「ネットワーク型RTK-GNSS(VRS方式)」への接続が必須。
・FAGネットワークRTK基地局(当社で基地局を販売)
・センチメートル級測位サービス ichimill(イチミル)
・docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス
・ホクレンRTKシステム
※ネットワーク型RTK方式による高精度GNSS測位補正データ配信でも利用可能
(日本テラサット、ジェノバ、日本GPSデータサービス)
その他、必ずインターネット接続環境が必要。(simカードもしくはテザリング)
[isobus連携]
今後は農機メーカーとのisobus連携を準備中。ヨーロッパの農機メーカーとは既に連携済みで、メーカー独自の仕様と連携を図った実績も多数ある。
ニュースリリースサイト:ttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000053999.html