アドテック、九州大学およびPalmensと「MEMSマイクロ血流量センサ」共同開発

AKIBAホールディングスグループの(株)アドテックは、、この度、各方面で活用が期待できる「MEMSマイクロ血流量センサ」について、特許保有者である国立大学法人九州大学及び開発者であるPalmens(株)との間で、特許利用に関する契約及び共同開発を実施する。

アドテックは、医療機器などの様々なハードウェア開発の実績からIoTを社会実装する事業を進めてきた。
社会課題に対する様々な取り組みの中で、特に重要となっている少子高齢化の社会への対応においては、健康状態のデータ収集および分析を行うため、データベースの構築が望まれている。
これを実現するためには、簡易的かつ高精度に個々のバイタル情報を把握する事が必要不可欠であり、この度、高精度に計測可能な「MEMSマイクロ血流量センサ」について、特許保有者である九州大学及び開発者であるPalmensとの間で、特許利用に関する契約及び開発に向けた契約を締結し、人生100年時代に向けた健康づくりを見据えた、次世代ヘルスケアサービスの研究開発を実施していくという。

■血流量測定の意義
血流が全身に酸素、栄養、熱、身体の生理的な状態や自律神経とも関係した情報を運ぶことから、血流量の測定は非常に重要である。
しかし、血行などの言葉は頻繁に使用されるが、血流量の測定はあまり行われていない。日常の健康維持、スポーツ医学、東洋医学などにおいて有益な種々の応用が報告されている。

■接触圧を考慮した血流量測定の意義
血流量は接触圧の影響を大きく受けるので、接触圧を考慮した血流量の測定が再現性良い血流量測定には必要で、接触圧の制御には接触面積と生体に加わる力の測定が不可欠である。
この特許を利用し、センサ開発の最終工程における共同開発をPalmensと実施していく。
本製品の開発期間は現時点では約2年間を想定しており、3年目からセンサの販売開始を見込んでいる。
また、血流センサを活用した応用製品の開発についても検討をおこなうとのこと。

ニュースリリースサイト(adtec):https://www.adtec.co.jp/information/10150/