(株)JUST.WILLが東京大学大学院 ・野口貴文教授と共同研究開発した『スマートセンサ型枠システム』の採用実績が、この度、200現場を突破した。国土交通省やNEXCO発注の案件を中心に、全国各地の大規模な土木・建築工事での導入が進んでいるという。
1.開発の背景
トンネルや橋などのコンクリート構造物の工事では、テストピースと呼ばれる供試体を用いた圧縮強度試験によって強度管理が行われている。これは、コンクリートで作った円柱型のサンプルに圧力を掛け、どれだけの力(重さ)に耐えられるのかを確認する、極めてシンプルかつ原始的な手法である。これまで数十年に亘り、コンクリートの強度管理はこの手法で行われてきた。JUST.WILLでは、より合理的かつ高度なコンクリートの品質管理を目指し、「温度と強度の相関性」に着目した強度推定式を採用、多機能センサを用いた無線通信による情報化施工を実現する『スマートセンサ型枠システム』を東京大学と共同で研究開発した。
2.「スマートセンサ型枠システム」の技術概要
「スマートセンサ型枠システム」は、コンクリートの表面から直接情報を収集することで、高度な品質管理を実現したICT技術である。型枠に設置された多機能センサにより、構造物の強度や内外温度、施工履歴等を、無線通信によって手元のタブレットでリアルタイムに一元管理することが可能である。
「スマートセンサ型枠システム」ウェブサイト https://smartsensor.jp/
3.今後の展開
「スマートセンサ型枠システム」は、スーパーゼネコンを始め、大手ゼネコンによる大規模な工事で積極的に導入されてきた。国土交通省やNEXCO等の発注案件を中心に採用が進み、この度200現場を突破した。
採用現場の詳細は、以下のGoogle Mapで参照のこと。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1f1mUQ2OnyiCI-clYlFgTkzPt7x2uRH0&usp=sharing
また、現在、新たなセンサ技術の開発も進行中である。
同社は「コンクリートにもDXを。」をミッションに、人手不足や高齢化の進む建設現場において更なる省人化・効率化・デジタル化の推進を目標に、今後も最先端のセンサ技術で建設業界の業務改革に貢献するとしている。
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000111639.html