DNP、健診機関にICT特定保健指導ツールと継続支援代行サービスの提供

大日本印刷(株)〔DNP〕は、2018年からスマートフォンでオンライン診療や特定保健指導を支援する「DNPオンラインヘルスケア支援アプリ ホスピタルリンク」*1を企業や健康保険組合に提供している。このアプリの提供先を今回、ICT(情報通信技術)を活用した特定保健指導の導入を検討・推進する健診機関に拡大し、アプリ単体の利用や、初回面接(生活習慣改善計画立案)後の継続支援(改善状況確認や健康情報提供)を代行するBPO(Business Process Outsourcing)サービスを開始する。これによって専門の指導者は、健診後の特定保健指導の対象者抽出から実施までの業務負荷を減らして本来の指導に注力できるようになり、受診者の健康増進にもつなげることができるという。
*1:「ホスピタルリンク」の詳細 → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1191339_1567.html

【「ホスピタルリンク」提供先の拡大背景】
働き方改革やコロナ禍等をきっかけに、テレワークなど企業・団体等の働き方が変わるなか、従業員等の保健指導の方法も多様化し、対面のほか、テレビ電話ソフトやスマートフォン等のICTツールを活用した指導が進んでいる。ICTを活用した特定保健指導の導入を検討・推進する健診機関のニーズも高まっており、それに対してDNPは今回、企業や健康保険組合向けに提供してきた「DNPオンラインヘルスケア支援アプリ ホスピタルリンク」の製品・サービスを健診機関に提供することとした。

【健診機関向けに提供する「ホスピタルリンク」の特長】
「ホスピタルリンク」はICT特定保健指導の対象者に固有のIDを付与することで、指導予約の調整、初回面接、継続支援を1つのアプリで完結できる。厚生労働省が示す「第3期特定健康診査・特定保健指導」にも対応しており、テレビ電話機能を使った面接と、チャット機能を使った継続的な支援を組み合わせて、多様な保健指導を実施することができる。

1.アプリ単体の利用のほか、継続支援を代行するBPOサービスにも対応可能
「ホスピタルリンク」のアプリ単体の提供に加え特定保健指導の実施機関であるICTヘルスケアサポートセンターという組織を運営し、継続支援を代行するBPOサービスにも対応。

2.高いセキュリティの通信で、配慮が必要なデータなどを安全にやり取りが可能
「ホスピタルリンク」は厚生労働省の特定保健指導のガイドライン、ICTを活用した特定保健指導のガイドラインに対応している。サーバーを経由しない暗号化した通信で指導できるため、指導者も対象者も安心して利用できる。

3.他のヘルスケア機器との連動で、多様なバイタルデータ(生体情報)を共有可能
スマートフォンと連携している血圧計・体重計・体重体組成計・体温計等のヘルスケア機器*2で取得するデータと「ホスピタルリンク」を連動させることができる。これにより対象者のバイタルデータを指導者と共有できるため、よりきめ細かい保健指導につなげることができる。
*2:iOSで機能を利用する場合は、Apple標準アプリ「ヘルスケア」と対応している機器・センサが必要。Androidで機能を利用する場合はオムロンヘルスケア社が提供するアプリ「OMRON connect」が利用できる端末が必要。

【価格(税込)】
〇健診機関向けホスピタルリンクの提供 : 3,300円/1人
〇継続支援の代行 : 18,000円~/1人
*指導用のタブレット端末、Wi-Fiルーター、通信費などは含まず。

ニュースリリースサイト(DNP):https://www.dnp.co.jp/news/detail/10162980_1587.html