国内初となるスマート保安(電気保安分野)の技術カタログを公開

 独立行政法人 製品評価技術基盤機構〔NITE〕は、電気設備の定期点検や異常有無の確認などを最新の技術を用いて効率化・高度化できる新たな技術を掲載したスマート保安技術カタログ(以下「技術カタログ」という。)をHP上で公開した。

 今回、第1号案件『高圧絶縁設備の常時監視(技術区分:IoTセンサー)』としてカタログに掲載した保安技術は、特別高圧受電設備に対し各種センサーを用いて絶縁状態等を通信にて常時監視することができる技術である。本技術は、学識経験者等から構成されるスマート保安プロモーション委員会において、従来の電気設備保安技術を代替できるものとして技術評価が終了している。このため、本技術を使用する電気設備需要家は、これまでの停電年次点検を1年に1回から3年に1回に延伸することが可能となり、年間の保安点検費用を大幅に削減することが可能になる。
 NITEは今後も、スマート保安プロモーション委員会で代替性・実効性・経済性などを確認した有用なスマート保安技術を「技術カタログ」としてとりまとめ、関係業界等に対してスマート保安技術の普及啓発活動を行っていくとともに、行政事務の効率化や規制の見直しに繋がる提言を積極的に行っていくという。

スマート保安のサイト(NITE):https://www.nite.go.jp/gcet/tso/smart_hoan.html