JQA、アルプスアルパインへ初のJIS X25051認証書を発行

一般財団法人日本品質保証機構(JQA)は、2022年5月13日付でアルプスアルパイン(株)に対してJIS X25051に基づくソフトウェアやデータなどの電磁的記録に関するJISマーク認証を決定し、認証書の授与式を行った。
これは2019年7月の電磁的記録に関するJISマーク表示制度発足以来、初の認証となる。

本認証は、「JIS X25051:2016 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-既製ソフトウェア製品(RUSP)に対する品質要求事項及び試験に対する指示」に基づき、JQAがアルプスアルパイン社の携帯デバイス向けアプリケーション「Share to Care(S.t.C)※」に対して、JIS規格における品質要求ならびにソフトウェア作成に係る同社の品質管理体制が要求を満たしているかを審査し、認証したもの。
※携帯デバイス向けアプリケーション「Share to Care(S.t.C)」

「Share to Care」は、スマートフォンやタブレットなど各種デバイスに保管された音楽や動画、写真などをWi-Fi®通信により家族や友人とデータ共有して楽しむことができるネットワークプレイヤー。通信環境が整っていれば、どこでも誰とでもデータコンテンツによる盛り上がりや感動といった多彩な体験を共有して、空間の一体感を醸成することができる。また、車室内においては、後部座席に座る子どものお世話に活用することも想定。子ども側の端末に搭載されたカメラを活用した子どもの様子モニタリングのほか、音楽や動画を他端末からリモートで操作してすることも可能。Google Playではすでに公開しており、今後App Storeでも公開予定である。

認証取得により、当該のソフトウェアがJISX 25051が定める品質要求等を満たし、かつその作成事業者が「電磁的記録に係る日本産業規格への適合性の認証に関する省令」に規定された確かな品質管理体制を備えた組織であることを客観的に証明できるため、ソフトウェアユーザーの安心と信頼性の向上につながる。

JQAは新分野に対するJISマーク認証の実施を通じて、第三者の立場でソフトウェアやデータの信頼性を評価し、安心・安全な製品の市場投入に寄与する活動へ注力するとしている。

ニュースリリースサイト(JQA):https://www.jqa.jp/service_list/jis_a/topics/topics_jis_59.html