ams OSRAMは、オーストリアにて12月9日、自動車の前照灯用として業界最高の明るさ性能のLEDを発表した。同社は、車載用LEDのマーケットリーダーとして、Oslon Black Flat Xファミリーの投入により、業界に向けて強いメッセージを発信している。リードフレームを使用したこの製品は、業界随一の明るさ性能を提供し、主に自動車のロービームおよびハイビームなどに使用されることを想定しているという。
表面実装可能なこの製品は、標準的な生産工程で特に容易に取り扱い可能である。1チップタイプは、1Aで460lmという市場をリードする明るさ性能に加え、3.75mm×3.75mmというコンパクトなサイズが特徴。また、このLEDシリーズの特長であるQFNパッケージ構造により、放熱対策にも有利である。システムによっては、ヒートシンクの大幅な小型化、もしくは完全に排除することも可能。
製品パッケージのもう一つの特長であるリードフレームにより、市場で普及するセラミックパッケージに対し、非常に低い低レベルの熱抵抗(Rth)を実現している。特殊な酸化チタンの封入と合わせて、LEDのブラックパッケージにより1:200の高コントラストや、カラーオーバーアングル(色度の角度依存性)の均一化を実現しているとのこと。
Oslon Black Flat Xファミリーは、1チップタイプと2チップタイプから提供を開始する。2022年中頃に、マルチチップタイプの製品が拡充される予定。
● Oslon Black Flat Xは、1A駆動で460ルーメンを実現する突出した光束性能を誇り、自動車の前照灯用として市場で最も明るいLEDとなる。
● ams OSRAMは、更なる明るさのロードマップの更新を継続しており、このたび、1チップと2チップのバリエーションを利用客に提供する。
● 費用対効果の高いLEDヘッドランプの設計に向けて、2022年中頃には更なるマルチチップ製品のラインナップ拡充を計画している。
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