送電線点検やダム点検などの分野で先進のドローンシステムを開発している空撮サービス(株)は、国産ドローンメーカとして様々な分野で活躍するイームズロボティクス(株)と、それぞれの技術ノウハウ生かした機体開発を進め、生産、販売などでも協力するため戦略提携の契約を結んだ。
スタート段階として、空撮サービスの開発した非GPS環境下でも自動飛行が可能なTSコントロール飛システムをイームズロボティクスが開発を進めるドローンに組み込んで、橋梁点検において、現場要員の労力と安全性を大幅に向上させるドローンシステムを開発し、現場への実導入を協力して支援することで社会実装を進める。本件については既に大手橋梁点検企業と具体化に向けた取り組みを進めているという。
■先進で実用性の高いドローンソリューション提供のため幅広く協力
橋梁以外にもその他の多くのインフラ設備で老朽化が進んでおり、これらの点検作業におけるドローン活用のニーズは高まっている。イームズロボティクスと空撮サービスはこうしたニーズに幅広くこたえるため、単にドローン機体を開発・提供することにとどまらず、それぞれの技術資産やノウハウ、知見を持ち寄り、お客様の現場テストで見つかる新規課題を素早く解決し、その後の現場導入まで協力して支援する。また、必要に応じ両社の取引先とも連携し、5Gなどの通信システムやAIなどを活用し顧客にとって真に役立つソリューションの構築まで検討することも可能。
■空撮サービスのTSコントロール飛行システム
橋梁下やダム、ビルの谷間など、GPS精度の確保が難しい環境下で使用可能なドローン飛行システム。測量現場で使われるトータルステーション(TS)と360°プリズム付きドローンを連携(特許出願中)させ、ドローンの航路を正確に制御する方式を開発し2018年11月にリリースしたシステム。既にダムの点検などの分野で活用を始めているとのこと。
●特徴1
GPSが使えない場所でもTS設置位置を基点とし設定した正確な航路に基づく点検撮影ができる。
●特徴2
TS設置位置を準天頂衛星対応センチメータ精度測位GNSSを使って測量し点検撮影個所の正確な位置出しが可能。
●特徴3
一度設計した航路を定期的に飛行することで設備の経時劣化を確認でき、予防保全に寄与。
ニュースリリースサイト:https://www.atpress.ne.jp/news/281558