MCA1とMCA2タンパク質が植物の接触センサであることを特定

芝浦工業大学システム理工学部機械制御システム学科吉村建二郎教授、東京学芸大学飯田和子研究員、飯田秀利名誉教授の研究チームは、MCA1とMCA2タンパク質が、植物の接触センサとしてはたらくことを世界で初めて証明した。
植物に固有の接触センサはいくつか候補があったにも関わらず、これまで特定されていなかった。植物は強風・害虫・障害物などによる機械的刺激に遭遇しても移動できないので、その場で対処するメカニズムを備えていると考えられている。
本研究の成果はそのメカニズムの解明の糸口となり、さまざまな機械的ストレス下で植物が良好に成長する条件を突き止めることに繋がり、農作物の増産などに結び付くことが期待されるという。
本研究の成果は2021年10月19日学術誌「Nature Communications」に掲載。

■ポイント
・MCA1とMCA2タンパク質が、植物の接触センサーとして働くことを世界で初めて証明
・機械的刺激に遭遇した植物がその場で対処するメカニズムを解明する糸口となる
・機械的ストレス下で植物が良好に成長する条件を突き止め、農作物の増産に期待

プレスリリースサイト(shibaura-it.ac):
https://www.shibaura-it.ac.jp/news/nid00001897.html