電流情報量診断システムの利便性向上へ“VFC-1(ブイエフシーワン)”開発

(株)高田工業所(北九州市)は、2016年4月に電流信号を用いて回転機械を状態監視・診断する電流情報量診断システム「T-MCMA※1」を、2019年1月にはT-MCMAをクラウド上で使えるネットワーク「TM-CLOUD(R)」を発売し、遠隔での回転機械の状態監視・診断を可能にした。顧客の操業、設備管理のDX化を効率的にサポートするシステムとして高評価を得ているという。

この度、TM-CLOUD(R)による回転機械の状態監視・傾向管理の利便性の向上を目的に、TM-CLOUD(R)と連動したインターフェース【VFC-1】を新たにサービスに加えた。
この【VFC-1】は6つの機能を搭載し、T-MCMAの解析データをより見やすく・わかりやすく顧客に見て貰える使いやすいGUI※2になっているとのこと。

■主な機能
(1) 8種類のパラメータの傾向管理グラフから任意に選択し、そのグラフを重ねて表示
(2) 異なる回転機械の解析グラフを重ねて表示
(3) 最大10個の複数のグラフを同一画面に表示
(4) 9つあるパラメータを同一画面で確認可能
(5) 停止している回転機械を「停止中」と表示
(6) 回転機械の状態の判断基準であるしきい値に達した状況になれば、注意レベル(黄色)および危険レベル(赤色)を表示

■主な効果
・色々なデータのグラフを重ね、同一画面で確認することで、傾向管理を容易にできる。
・全てのパラメータの一画面表示で、データを見やすく手軽に確認できる。

同社は今後も【VFC-1】を使用し、T-MCMAの状態監視をより効率よく活用できるように改良を進め、更に、AI技術も取り入れ、より高度化し、顧客の設備管理に貢献したいとしている。

※1 T-MCMA…電気盤にセンサを設置し、モータなどの回転機器に流れている電流を計測することで、モータおよびポンプ等の負荷側の状態を診断・解析する電流情報量診断システム。
電気盤内で計測するため、設備の設置現場に左右されることなく状態を診断できる。また、診断結果が数値やグラフで表示されるため、解析が容易となり、製造業における人材不足や技能伝承の問題の解決にも有効。
※2 GUI…Graphical User Interface(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)
※3 パラメータ…機械的異常、電気的異常を表す指標

ニュースリリースサイト:https://www.atpress.ne.jp/news/276631