(株)フソウとブルーイノベーション(株)は、都市デジタルツイン※1の中核である3D都市モデル※2整備に向け業務提携し、3Dスキャナおよびドローンによる上下水道インフラ向け3Dモデル化サービス(以下 3Dモデル化サービス)のトライアル提供を8月23日より開始した。
3Dモデル化サービスは、インフラ施設内部を設置型レーザー計測の3Dスキャナで点群データ化し、施設外部はドローンで撮影した画像からフォトグラメトリ※3で点群データ化することで、目視可能な上下水道インフラ施設すべてをありのままにデジタル化するもの。
社会インフラを支えている上下水道インフラ施設は高経年化が進んでおり、幾度もの改築・更新工事の結果、設計図面が無い、または設計図面があったとしても現状と異なる場合があり、設備の状況を正確に把握することが困難なケースが少なくない。
これに対し、本サービスを導入することで設備をありのままに3Dモデル情報として可視化でき、関係者間でのイメージ共有や合意形成の迅速化と省力化、保守・運用業務の記録の一元化、遠隔化や効率化、高度化が実現できる。さらに、都市デジタルツインの実現に重要な3D都市モデルのデータとして、まちづくりのDXへの活用も可能となる。
両社は今後、上下水道以外のインフラ施設への展開も視野にサービス開発を加速するとともに、持続可能で強靭な都市づくりに寄与する3D都市モデル整備に向けて、積極的に取り組んでいくとのこと。
※1) 都市デジタルツイン:
3Dマップなど都市の地理空間データ上に、様々なインフラに設置されたセンサー端末を通じて取得できる情報を重ねあわせ、バーチャル空間上に実際に存在する都市と対になる「双子(ツイン)」をバーチャル空間上に再現したもの。
※2) 3D都市モデル:
実世界(フィジカル空間)の都市を仮想的な世界(サイバー空間)に再現した3次元の地理空間データのこと。都市活動に係る様々なデータを結びつける基盤情報として機能し、様々な知識や情報を共有することができる。
※3) フォトグラメトリ:
ドローン等を用いて様々な方向から撮影した複数の画像を解析・統合して3DCGを作成する技術。
プレスリリースサイト(Blue-innovation):https://www.blue-i.co.jp/news/5318/