マジックアイは、測定対象の位置計測に独自のアルゴリズム:ILT(Invertible Light Technology)を採用し、赤外線レーザー・プロジェクターとCMOSイメージセンサのシンプルな部品構成で、最大600fpsを超える高速でかつ応答性の高い3Dセンサを開発している。
この度、企業や大学・高専の研究室の研究者など幅広く3Dセンシングに興味を持つ方々を対象に、ILTが持つ高速、高精度、低遅延の3Dセンシング技術を、手軽に評価できるエントリーモデルの「ILT開発キット」を開発、2021年7月初旬に世界同時発売する。
「ILT開発キット(製品名:DK-ILT001)」は小型・軽量(44(W) x 24(D) x 16(H)mm:16g)のハードウェアと専用のファームウェアから構成されており、手軽に早い動きのある立体を高精度に測距し、3Dポイントクラウドにすることができる。また、C++やPythonなどの開発言語に加え、OpenCV、PCL、Open3D、ROS、Unityなどのミドルウェアもサポートしているので、比較的安価で簡単に目的に応じた3Dセンシング・システムを構築することができるという。
■3Dセンサ開発キットの特長
1.高速、高精度、低遅延
最高約120fpsの高速な3Dセンシングが可能。動きの早い測定対象の3Dセンシングが高精度かつ低遅延で実現できる。
2.小型・軽量
44(W) x 24(D) x 16(H)mm、16gと小型で軽量。Raspberry Pi(各種)との組み合わせで、移動体をはじめ取り付け場所を選ばないコンパクトな3Dセンシング・システムの開発が可能となる。
3.利用しやすい開発環境
C++、Pythonなどの言語や、OpenCV、PCL、ROS、Unityなどの環境に対応したAPIを提供する。
手軽に開発キットの応用の可能性と性能を確認できる。
■製品仕様
・測距可能距離(弊社開発環境による)
・プロジェクター発光到達距離:1500mm
・弊社推奨測距距離:150〜800mm(測定精度±3¥%)
・高精度測距距離:150〜500mm(測定精度±1.5¥%)
・測距有効視野角(FOV):約55度×約43度(弊社開発環境による)
・測距速度:約120fps(弊社開発環境による)
・動作環境:Raspberry Pi Zero W/3B/3B+/4(専用ファームウェアを準備)
・レーザークラス:クラス1(IEC60825-1(2007)、FDA:2110463-000)
■その他諸元
・電源電圧:3.3V(電源はRaspberry Piのカメラコネクターより供給されます)
・消費電力:0.6W(平均)
・形状:44(W) x 24(D) x 16(H)mm
・質量:16g
■発売概要
・製品名:ILT開発キット
・型名:DK-ILT001
・希望小売価格:100ドル
・発売日:2021/07/15
・予定販売台数:5000台
・販売チャンネル:株式会社スイッチサイエンスより発売予定
ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000083311.html