パナソニック(株)ライフソリューションズ社は、2021年5月21日に、コンセントやコンセントに差し込むプラグの金属接続部の異常過熱による電気火災を未然に防ぐ、感熱・トラッキングお知らせコンセントを発売する。
電気火災の発火源は1位「コンセントとプラグ」、2位「電気ストーブ」、3位「配線のコード」となっている(※4)。コンセントとプラグに起因する電気火災の約80%は金属接続部の「異常過熱」と「トラッキング」によるもの(※2)。
「異常過熱」は変形したプラグを使用したりプラグの差し込みが不十分な時に、プラグの栓刃とコンセントの刃受け間の接触抵抗が大きくなり、プラグの表面温度が急上昇する現象である。これによりプラグの刃付近の樹脂が燃えやすい状態になり(以下、炭化)、ショートすることで電気火災が起こる。
一方「トラッキング」は、プラグに埃と水(※5)が付着しプラグの栓刃間に微弱な電流が流れたときに、温度の変化を伴いながら表面が炭化する現象です。これによりショートすることで電気火災が起こる。
新製品の「感熱・トラッキングお知らせコンセント」は同社独自のアルゴリズムにより、コンセントとプラグの金属接続部の異常な温度上昇をコンセント内部の温度センサが検知し、音とランプでお知らせした上で電気を自動遮断する(※6)。更にトラッキングによる電気火災も、発生時特有の温度変化を検知し、未然に防ぐ。
また、15 A・20 A兼用の新製品も品揃えし、リビング・ダイニングのように広い部屋で利用するためのエアコンに対応した。これにより、従来よりも多様な家電に設置が可能となる。既設のコンセントから取り替えできるので、埃が溜まりやすく長期間コンセントを差し続ける洗濯機や冷蔵庫、TVのコンセントのリニューアルに適している(※7)という。
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品名:感熱・トラッキングお知らせコンセント
品番:WTL35113Wなど計6品番
希望小売価格(税込・工事費別):10,780円~15,730円
発売日:2021年5月21日
販売目標:1.0億/2021年度(※3)
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<特長>
1. コンセント内部の温度変化を検知(※1)し、コンセントとプラグに起因する電気火災の約80%(※2)を防止
2. エアコン向けとして15 A・20 A兼用の製品を品揃え
3. 既設のコンセントから取り替えできるので、リニューアルにおすすめ(※7)
<解説>
※1:断線などによるコードの発熱など、すべての異常な発熱を検知するものではない。また、すべての電気火災を防止するものではない。
※2:東京消防庁 平成26年版~令和2年版 火災の実態に記載されている「電気設備機器による発火源と経過」から同社が算出。
※3:現行品の感熱お知らせコンセントを含む販売目標。
※4:東京消防庁 令和2年版 火災の実態より。
※5:ペットの尿や水槽などの液体を含む。
※6:報知温度:約75℃、遮断温度:約90℃。電源プラグが挿さっている付近またはコンセント裏面(壁内)の電線差込部付近の樹脂部の参考温度。電源プラグの内部が異常発熱した場合は、プラグ表面が参考温度に達しても検出できない場合がある。報知・遮断する温度は使用環境などによって変わることがあり、動作保証温度ではない。トラッキングを検出した場合は発熱の温度が低いため、音とランプで知らせずに電気を自動遮断することがある。
※7:接地極なしのコンセントからの取り替えの場合、アース工事が必要。接地極付のコンセントからの取り替えの場合、電線の追加は不要。既設コンセントと電線の取り外し、新設コンセントと電線の結線作業が必要。エアコン向けの新製品は、奥行きのスペースに注意が必要。(Φ2 mmの電源線を使用した場合、器具取付面からの深さ:45.5 mm以上必要)取り替えには電気工事士の資格が必要。
ニュースリリースサイト(panasonic):
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/04/jn210428-3/jn210428-3.html