エナジーゲートウェイ、蓄電池AI最適制御システムを販売開始

(株)エナジーゲートウェイとインフォメティス(株)は「蓄電池AI最適制御システム」を共同開発し、蓄電池メーカー向けに2月25日より販売を開始した。

エナジーゲートウェイとインフォメティスは、Post-FITに伴う住宅用蓄電池市場の拡大を受けて、蓄電池メーカー向けに「蓄電池AI最適制御システム」を開発した。電力センサから集積した詳細な電力データをもとに、インフォメティスが開発するAIアルゴリズムを用いて家庭の太陽光発電量と電力消費需要量を高精度に予測し、家庭で契約している売買電の料金に応じて自家消費を最大化しながら、電気料金の最適化を行う蓄電池の自動制御サービスという。

■ 世界の定置用蓄電池の出荷容量は7年間で約8倍に
 世界の定置用蓄電池の出荷容量は2026年に約12万MWhと、2019年比で約8倍と予測(*1)されている。また、日本の住宅用蓄電システムの導入ポテンシャルは2021年予測で14万台、2025年には18万台(*2)と、年々増加するとされている。世界的に進む脱炭素の流れや、日本政府の2050年カーボンニュートラルの宣言を受け、住宅用蓄電池市場は今後ますます拡大していくと考えられるとのこと。
*1 矢野経済研究所「定置用蓄電池(ESS)世界市場に関する調査を実施(2020年)」
*2 一般社団法人日本電機工業会「JEMA 蓄電システムビジョンVer.5(2020年)」

■「蓄電池AI最適制御システム」の特長
1.蓄電池のAI最適制御機能
 分電盤に設置する電力センサが電気の使用を計測し、「Metis Engine」のAIアルゴリズムが日々の電気の使い方を学習、家庭の電気の使用量を予測。気象予報と連携し太陽光による発電量を予測し、発電量が使用量に満たないと予測された場合、電気料金の安い時間に充電するよう蓄電池を制御する。

2. 蓄電池の稼働状況・家のエネルギー使用状況を「見える化」
 専用のスマートフォンアプリが太陽光発電システムによる発電量・自家消費量・売電量や、家庭における電気の使用時間・消費量・家電の使用状況、蓄電システムによる充電量・放電量などといった電気の流れをわかりやすく表示し、かしこい暮らしをサポートする。また、「家電のつけっぱなし」「電気の使い過ぎ」などを知らせる機能や、「気象警報」などの防災機能を搭載し、あんしんな暮らしをサポートする。

3. クラウド上で機能を提供し、ECHONET Lite規格に対応したゲートウェイで制御
 AI最適制御機能は、エナジーゲートウェイのIoTプラットフォーム上で提供するため、市場状況の変化や新しい料金プランなどにも柔軟に対応し、常に最新の機能・サービスにアップデートする。また、ECHONET Lite規格と連携しているため、さまざまなメーカーの蓄電池に対応することが可能。

プレスリリースサイト(energy-gateway):https://www.energy-gateway.co.jp/news/2021/02/01.html