アドバンテックテクノロジーズ(株)、(株)ジェー・フィルズ、および福岡大学 工学部 電子情報工学科 大橋研究室は、直方市が行った公募型プロポーザル「直方市遠隔監視制御型樋門管理システム調査検証業務」の受託者に決定した。
この委託業務は、2021年3月19日までに、直方市内の遠賀川河川域の樋門を遠隔監視・制御するための現況調査、およびシステムの開発と検証を行うものである。
アドバンテックテクノロジーズはAI、IoTシステムの迅速な導入を可能とする「Advantech Edge+」 プラットフォームを本件に採用。 ジェー・フィルズは、自社が特許を有する「手動樋門制御技術」を活かす。 福岡大学 大橋研究室は、水位・水流を非接触・遠隔でセンシングする基礎研究を活かし、これらの技術を「Advantech Edge+」と連携する事で、このプロジェクトを短期間で実現する。
このシステムは、将来的に5GやAI(人工知能)の技術も取り込むことで、近年の地球温暖化の影響で顕在化してきている河川氾濫による災害リスクを極小化できるシステムとなるように取り組むとしている。
〔委託業務内容〕
直方市 遠隔監視制御型 桶門管理システム 調査検証業務 (市内一級河川 (遠賀川)を対象)
■調査検証項目
1.市管理樋門の現況等の調査検証
2.市管理樋門の状況の遠隔監視等に関する調査検証
3.遠隔地からの市管理樋門の自動開閉操作に関する調査検証
4.持続可能な遠隔監視制御システム等の構築
5.直方市が所有する樋門における遠隔監視制御システムの試作品等の作成
6.提案するシステムの導入や運用に関する検討
7.提案するシステムの発展性及び横展開に関する検討
8.調査検証結果の取りまとめ
〔委託期間〕
2020年12月15日から2021年3月19日まで
〔委託業務体制〕(役割)
■アドバンテックテクノロジーズ(株)
・市からの業務委託代表
・対象樋門の現地調査
・遠隔監視と電子制御の試行
・実証実験の実施
・実用に向けた課題・計画の取りまとめ
■福岡大学
・遠隔監視型の水位・流速・流向測定技術の研究と試行
・実証実験の実施
・実用に向けた課題・計画の明確化
■(株)ジェー・フィルズ
・既設樋門に対する自動制御技術の検討と試行
・実証実験の実施
・実用に向けた課題・計画の明確化
〔システム概要〕(画像)
■以下3つのシステムとその間を接続する通信インフラからなる統合システムを開発
・樋門を操作するために必要なギアユニット、IoTユニット、および各種センサの機能を持つ樋門現場のエッジシステム
・樋門現場からの情報を蓄積し、分析する機能を持つクラウドシステム
・管理センターより簡単に樋門現場の状態を把握できるダッシュボード、および簡単に樋門操作が可能なユーザインターフェースの機能を持つ管理システム
ニュースリリースサイト(advantech):https://www.advantech-tj.co.jp/topics/6936