産学共同研究による社会的・産業的な課題解決とエコシステムの構築

アドバンテックテクノロジーズ(株)、(株)ビットメディア、さくらインターネット(株)、およびセトル(株)の4社は2020年12月21日より、九州大学 グローバルイノベーションセンター・原田研究室(原田 裕一 教授)と共同で、エッジ・クラウドの人工知能(AI)を活用した社会課題・産業的課題を解決するための研究を開始する。

この共同研究では、COVID-19感染拡大抑制、河川氾濫による被害拡大防止のような社会的課題、および製造業に代表される高齢化による生産効率低下や後継者不足のような産業的課題を、具体的事例研究から各種AIモデルを構築すると共に、概念検証を進めるエコシステムの構築を進めていくという。

○研究期間
2020年12月21日より

○研究体制
産業・社会的課題の解決に向けた産学共同研究の取組み体制(画像)

○研究内容
COVID-19感染拡大抑制のためのAIモデルと統合オペレーションシステムの研究
・学生寮や温浴施設などの監視カメラの映像を利用し、その映像データから得られる住居者や来客の密の発生の検知、およびその密の継続する時間に基づき警報をあげるAIモデルの研究
・エントランスでの顔認証、および検温スクリーニングの結果と、監視カメラにより記録する映像をもとに、感染者が発生した際に、当時の行動をトラッキングできるAIモデルの研究
・上記の情報をクラウドシステムに送信し、複数拠点のCOVID-19感染抑制オペレーションを統合的に実施できるシステムの研究

河川氾濫による被害拡大防止のためのAI水位予測モデルの研究とその応用
・河川に設置された水位センサ、流速・流向センサ、および雨量センサ等から得られた情報をもとに、将来の水位の予測を行うAIアルゴリズムとモデルの研究
・水位の予測を行うAIアルゴリズムを用いた、通信トラフィック予測などのその他の応用についての研究

概念実証のためのエコシステムの構築
・上記を含めた社会的・産業的課題解決のための研究により得られた各種AIモデルを実社会において概念実証を行うためのエコシステムの構築

ニュースリリースサイト(advantech):https://www.advantech-tj.co.jp/topics/6739