オリンパス(株)は石油プラントや発電所など、インフラメンテナンスで活用できる工業用ビデオスコープ「IPLEX GAir」を2020年12月2日から 全世界で発売する。
工業用ビデオスコープは直接目視することが難しく、狭くて奥行きのある配管などの検査に適した非破壊検査機器。今回発売する工業用ビデオスコープ「IPLEX GAir」は、今まで到達できなかった箇所まで検査できる挿入長30mの長尺スコープに空気圧湾曲機構を採用し、快適な湾曲操作を実現している。また世界初※1の、重力センサによる画像自動回転機能などを搭載し操作性を向上させつつ、最大220度の視野を高精細に観察できる画像処理機能で視認性を高めている。これにより、経験の浅い検査員でも入り組んだ配管を簡単かつ効率的に検査することが可能。さらに本製品は100m離れた場所からでも遠隔操作※2できるため、原子力発電所内の汚染区域など、危険性のある場所でも安全な距離を保って検査できるという。
※1 オリンパス調べ。工業用ビデオスコープとして初。
※2 LANケーブルによる有線接続による。
<発売の概要>
製品名:工業用ビデオスコープ「IPLEX GAir」
発売予定日:2020年12月2日
<主な特長>
1. 空気圧湾曲機構や画像自動回転機能などにより、快適かつ精密な操作を実現
2. 視野角220度の超広角アダプターを用いた、直視および壁面の同時観察により検査効率向上
3. 100mの遠隔操作により、危険域での検査の安全性を担保
<発売の背景>
石油プラントや発電所などのインフラ設備においては仮に不具合が起きてしまうと、原因究明を迅速に行う必要があり、設備を緊急停止するため莫大な機会損失を生じてしまう。そのため定期的にメンテナンスを実施しており、これらは安全性を担保する上で非常に重要とされている。しかし配管検査を中心としたインフラメンテナンスにおいては、配管が入り組んだ構造になっているだけでなく、暗く限られた視野の中で検査を行わなければならず、作業効率向上および作業者による技術レベルの格差などが課題となっている。
オリンパスはこれらの課題に対して、工業用ビデオスコープIPLEX シリーズを提供しており、配管検査に有効な「IPLEX GAir」をラインアップに加えることで、顧客のさらなる課題解決に貢献するとしている。
ニュースリリースサイト(ORYMPUS):https://www.olympus.co.jp/news/2020/nr01965.html