ロシュ・ダイアグノスティックス(株)は専用の装置を使わずに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のIgG抗体およびIgM抗体を同時に検出する研究用試薬「SARS-CoV-2 Rapid Antibody Test RUO」を2020年11月12日に日本で発売すると発表した。
「SARS-CoV-2 Rapid Antibody Test RUO」は、指先などから採取した少量(20μL)の血液を用いて血中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のIgG抗体、IgM抗体を同時に検出する研究用試薬。専用の装置は必要なく、約10分で結果が得られる。IgG抗体とIgM抗体、それぞれの抗体の有無について識別したい場合や、静脈採血が困難な場合での使用が期待できる。本品はロシュが世界的な販売代理店契約を締結している SD Biosensor Inc.(SDバイオセンサー)との提携によるもので、2020年7月28日にCEマーク対象地域で発売されたとのこと。
〔製品概要〕
(1)製品名
SARS-CoV-2 Rapid Antibody Test RUO
(2)特徴
・イムノクロマト法により新型コロナウイルスのIgG抗体、およびIgM抗体を検出する。
・専用の測定装置は不要。血液をキットに滴下すれば10分後に結果が得られる。
・指先などから採取した毛細管全血(20μL)のほか、血清、血漿(それぞれ10μL)も使用可能。
〔SDバイオセンサーについて〕
SDバイオセンサーは、革新的な技術を駆使した体外診断用製品を提供している企業。2010年に設立され、血糖値、糖化ヘモグロビン、コレステロールの診断薬の販売をグローバルに展開しているという。
プレスリリースサイト(roche-diagnostics):
https://www.roche-diagnostics.jp/ja/media/releases/2020_11_11.html