オムロンヘルスケア(株)の、喘鳴センサ「HWZ-1000T」とメッシュ式ネブライザ「NE-U200」、コンプレッサー式ネブライザ「NE-C106」、が、日本産業デザイン振興会が主催する「2020年グッドデザイン賞」を受賞した。さらに、喘鳴センサは2020年度グッドデザイン賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た「グッドデザイン・ベスト100」に選出された。同社は1984年以来、今年で37年連続グッドデザイン賞を受賞しているという。
※画像:欧州にて発売中の喘鳴センサ「HWZ-1000T」
今回、「グッドデザイン・ベスト100」に選出された喘鳴センサ「HWZ-1000T」は、喘息症状が悪化した時に発生する、喘息特有の「喘鳴音」を検知する機器。症状の伝達が難しい小児の喘息治療において、専門医でないと特定が難しい喘鳴音を家庭で検知することを可能にした。症状や服薬状況をと記録・管理することができる専用アプリ「Asthma Diary」と併用すると、管理状況を医師と共有できる。2020年4月に欧州で販売した。喘息発作の早期発見や重症化予防につながるという喘鳴センサが提供する新たな価値が評価されたとのこと。
メッシュ式ネブライザ「NE-U200」は、使用後毎回洗浄が必要だった薬液用メッシュパーツを1回の使い切り(ディスポーザブル)とし、洗浄の手間と衛生面を大幅に改良した小型ネブライザ。また、静音設計で携帯性にも優れ、就寝中や外出先などでも安心して使える。
薬液用メッシュパーツを使い捨て可能にしたことで、機能性と安全性を追求し使用者の負担軽減を実現したことに加え、ディスポーザブル化の実現において重要となる技術的難易度の高い微細孔構造を持つメッシュ部の樹脂化を実現したことが高く評価されたという。
コンプレッサー式ネブライザ「NE-C106」は、初めての方でも使いやすいネブライザを目指し、素材や本体のチューブ、スイッチの位置、凹凸のない形状などを大幅に見直した。コンパクトでシンプルな設計などの使いやすさを通じて治療機器に重要となる安心感・信頼感を与えることと同時に、排気ガスや工場排煙などによる大気汚染などにより呼吸器疾患が多いとされている新興国でも購入しやすい価格帯に抑えている点が評価されたとのこと。
今回「2020年グッドデザイン賞」を受賞した3商品は、当社が呼吸器事業で掲げるビジョン「喘息発作ゼロ」実現に向けた商品。
大気汚染や食品などに含まれる化学物質等の増加による喘息、喫煙によるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患患者は、世界で4億4000万人にものぼり、グローバルに増加している。
オムロンヘルスケアは、喘息発作の兆候に気づき、正しく投薬・対処することのできる商品・サービスを通じて喘息治療をサポートし、喘息患者とその家族が安心して生活を送ることができる社会の実現を目指すとしている。
ニュースリリースサイト(omron):https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2020/1002.html