トッパン・フォームズ(株)は、個品管理と温度測定が同時に可能なUHF帯ICラベルを新たに開発した。2020年12月に発売する予定。
本製品は温度センサを内蔵したICチップを搭載しており、固有のIDと温度情報をひも付けた個品管理が可能。このため、温度履歴を必要とする製造現場や食品物流などの工程管理、在庫管理における業務効率化を簡単に実現でき、企業のIoTソリューション導入に貢献する。
また、本製品はリーダー・ライターから発せられる電波を電源として作動するため、電池交換が不要になるなどメンテナンスコストの削減を実現するという。
〔背景〕
UHF帯ICラベルは長い通信距離や一度に複数を読み取りできる特長があり、RFID(電波による個品管理)ソリューションとして、製造や物流における工程管理や在庫管理、入出庫管理などさまざまな場面で利用が広がっている。
その中でも製造現場や食品物流では、ICラベルによる個品管理とともに温度計測器での温度管理が実施されているケースがあり、特に冷蔵・冷凍環境で保管されている材料は温度測定による品質管理が必要である。個品単位での温度測定にはニーズがあるものの運用コストや作業効率の問題から実施が難しく、保管庫内や作業場の室内温度で管理されることが多いのが現状だとのこと。
〔特長〕
1.複数の物品を一括で温度管理
長距離通信・一括読み取りが可能なUHF帯の特長を活かし、一度で複数対象の温度測定が可能。記録の書き間違えなどの人為的なミス削減や作業工数の削減に貢献する。
また、用途に応じて、大きさ・形状などさまざまなタイプでの提供が可能。
2.バッテリーレスでメンテナンス不要
本製品はリーダー・ライターからの電波のみで動作が可能。温度管理は測定のみに機能を絞ることで電池交換の必要が無く、電池式の温度ロガーやバッテリー付きのICラベルと比較して大きくコストを抑えられる。
3.RFID対応プリンターでの印字発行が可能
本製品は市販のRFID対応プリンターで印字発行も可能。
※ICラベルの形状の場合に限る。
4.当社オリジナルのリーダーとの組み合わせにより、簡単・低コストな運用が可能
当社オリジナルの軽量、低コストで携帯性に優れた「小型RFIDリーダー」と組み合わせて使用することができ、現場への導入が簡単に実現可能。
※「小型RFIDリーダー」を使用する際は、ソフトウエアのアップデートが必要な場合あり。
※市販のリーダー・ライターを使用する場合は、本製品に合わせたソフトウエア開発などが必要になる場合あり。
ニュースリリースサイト(TOPPAN):https://rfid.toppan-f.co.jp/news/#year2020